広島・クロン　今度は技の3安打、前日にはパワーさく裂の場外弾　他球団スコアラーも警戒

＜広島キャンプ＞シート打撃で3安打を放ったクロン　（撮影・奥　調）
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　広島の新外国人、ケビン・クロン内野手（27＝ダイヤモンドバックス）が今キャンプ初の実戦形式となるシート打撃に出場。中堅から右への2二塁打を含む5打数3安打と持ち味のパワーに加え、確実性を見せつけた。

　「今日に関しては、しっかりボールを見て捉えることができたので良い一日になった」

　2打席目、昨季5勝を挙げた遠藤が投じた初球の直球を強振。中堅フェンス直撃の二塁打を放つと、5打席目もコルニエルの直球を右中間へ運ぶ二塁打を重ねた。6日のランチ特打では推定飛距離150メートルの特大弾をはじめ、68スイングで19本の柵越えを披露しており、2日間で力と技を存分に示した。

　ネット裏で視察した他球団スコアラー陣も一気に警戒レベルを引き上げた。「変化球や高低で崩されることがない印象」と中日・岩田スコアラー。DeNA・東野スコアラーも「クセのない打撃。日本向きだと思う」と適性を見いだした。

　4年ぶりに日本復帰したオリックス・平野とは、19年にダイヤモンドバックスでともに戦った仲。「たくさん話をした。とてもいいチームメートだった」と柔らかな笑顔で振り返る。「自分がやってきたことを、どう出せるかに重きを置いている」。勤勉さに定評がある新大砲候補は、地に足を着けて調整を続ける。（桜井　克也）