阪神ドラ6中野 藤浪撃ち&適時三塁打で汚名返上、得意の守備でミス連発も「打撃は積極的にいけた」

[ 2021年2月8日 05:30 ]

阪神 紅白戦   紅組3-7白組 ※特別ルール ( 2021年2月7日    宜野座 )

<阪神宜野座キャンプ>紅白戦3回1死、中前打を放つ中野(投手・藤浪)(撮影・成瀬 徹)
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 良いところも悪いところもたくさん出た。今はそれを糧にしていけばいい。阪神ドラフト6位の中野(三菱自動車岡崎)が、得意の守備でミスを連発。ただ、1―5の7回2死一、二塁では、名誉挽回の右越え2点三塁打を放ち、気持ちの強さを証明してみせた。

 「打撃の面では、積極的に振りにいけているのが、ああいう結果につながっているのは良かったと思います」

 悔しさをバットに乗せた。石井大との新人対決となった第3打席。2ボールから3球目の直球をコンパクトに振り抜いた。打球は右翼・高山の頭上を越えてフェンスに到達。2者を本塁に迎え入れ、自身も三塁に陥れた。

 剛球も打ち砕いた。紅組の「8番・二塁」で先発し、3回1死の第1打席では、藤浪の152キロにバットを折られながらも中前へ。「思っているより速くて…。その速い球を詰まらされてはいたんですが、打ち返せたのは今後につながっていくかなと」。4日の紅白戦は2打数1安打で、ここまで5打数3安打、打率・600と快音を響かせている。

 ただ、武器のはずの守備では苦戦中。3回1死一、二塁の大山の三ゴロで、二塁封殺後の一塁への送球が乱れて併殺を取れず。4回2死二塁では平凡な二ゴロを一塁悪送球し、適時失策とした。社会人時代の本職の遊撃で出場した4日も1失策。露呈した課題はすぐに修正に取り組む。

 「自分の持ち味は守備。この前の紅白戦を含めてミスが出ているので、守備の動画などを見てボールへの入り方、投げる時のステップなどを確認しながら練習をしっかりやっていきたい」

 矢野監督からは「今は悪いところをどんどん見つけて、シーズンで良くした方が絶対いい。エラーした後に打って取り返したから」とマイナス要素よりプラス面の評価も得た。打撃の好調を維持し、守備で本領を取り戻せば、レギュラー争いに参戦してくる気配だ。(山添 晴治)

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2021年2月8日のニュース