オリックス・吉田正 「一本歯ゲタ」トレで今季もタイトル争いだ!金メダリスト・小平奈緒も活用

[ 2021年2月8日 05:30 ]

<オリックス>アップでダッシュする吉田正尚(撮影・井垣 忠夫)
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 またも新兵器が登場だ。オリックス・吉田正が、今度は“金メダル一本歯ゲタ”を導入したことが7日、分かった。体のバランス向上に加え体幹や軸強化を図るもので、目標の「3割30本100打点」到達を思い描いた。

 「由伸のハンマー投げのハンマー(の記事)ではないですけど、バレました(笑い)」

 独特な光景だった。無観客で人影まばらなキャンプ地で、メイン球場での練習が一区切りした吉田正が一人、約300メートル離れたウエート室へ背筋をピンと伸ばし、つま先歩きで向かっていた。足元には、かかと部分がない一本歯のゲタ。「このオフから知人の勧めで取り入れました。バランスや体幹、軸を鍛えるためのものです」。ウエート後も装着すると、今度は駆け足でメイン球場へ。不安定なそぶりも見せず、器用に走り去っていった。

 一本歯のゲタは平昌(ピョンチャン)五輪女子スピードスケート500メートル金メダリスト・小平奈緒がトレーニングに使うことで有名。競輪選手ら下半身強化が必須なアスリートの間で認知され、バランス向上や軸強化が期待される。打球角度上昇に効果があるとされる「バレルバット」に続く新兵器で土台づくりに励む構えだ。

 「3割30本100打点を超えないとタイトル争いはできない」。球界屈指の打撃技術を誇る吉田正がさらなる進化へ足元から見つめなおす。(湯澤 涼)

 ▽一本歯ゲタトレ スピードスケートの小平奈緒が古武術にヒントを得て導入。18年平昌五輪500メートルで金メダル、1000メートルで銀メダルを獲得。競輪、ボートレース界では落車や転覆などで生じる体のゆがみを矯正する働きがあるとされ、愛用者が多い。阪神・岩田稔は15年オフから骨盤矯正のために導入。16年1月の米アリゾナ自主トレにも持参した。

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2021年2月8日のニュース