ヤクルト・内川 確実性ある打撃復活へ爪先閉じるフォームに

[ 2021年2月8日 05:30 ]

今キャンプでの内川の打撃
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 【キャンプ追球 ここにFOCUS】いくら打球を引っ張ろうと、左足の爪先が投手方向に向くことはなかった。ランチ特打を行うヤクルト・内川の左足側面は常に投手から見えたまま。どんなに強振しても、それは変わらない。理由をこう明かした。

 「左足が踏ん張れなくて、体が開いてしまうことを抑えている」。左足の爪先が開けば体も開き、打撃フォームが崩れる。それを解消するため、キャンプで爪先を意識している。ライナー性の打球を広角に打ち分け、柵越えも放った。

 強打者ゆえにソフトバンク時代の15、16年は4番を任された。「距離を出したい、打球に角度をつけたいと体の使い方を間違えた」。引っ張ろうとする強引な打撃。爪先は開き気味となり、その後の低迷につながった。

 「自分の形を崩して強く振るのはやめようと。自分自身のバッティングをもう一回つくり直す」。通算2171安打、首位打者2度を誇る安打製造機は確実性のある本来の打撃を取り戻そうとしている。横浜(現DeNA)時代からの恩師・杉村打撃コーチも「9割が芯に当たっている。他にそんなバッターはいない」と健在の球界随一の技術にうなる。志願したシート打撃では四球と一邪飛だったが、調整は順調だ。(青森 正宣)

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