阪神・スアレス残留濃厚 矢野監督「ラブコール」届いた 帰国前に直接「来季は優勝しよう」

[ 2020年12月15日 05:30 ]

MBSラジオ「マンデーベースボールパーク」に出演した矢野監督(球団提供)
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 「矢野ラブコール」が守護神に届いた。阪神・谷本修球団本部長(56)が14日、西宮市内の球団事務所で報道陣に対応し、ロベルト・スアレス投手(29)の残留交渉が順調に進んでいることを明かした。帰国前の矢野燿大監督(52)の言葉が効き、近日中にも発表される見通しとなった。

 朗報は間もなく届きそうだ。谷本球団本部長が14日、この日に残留濃厚と報道されたスアレスについて言及。帰国前に矢野監督が「来季は優勝しよう」と直接ラブコールを送ったことを明かした上で、交渉が好感触であることを認めた。

 「条件は実はあんなに(米国の一部報道のように)良くないんですけど。(他球団に)負けているんですけど、監督の言葉に対して前向きな反応をしてくれているので、慎重に進めているところ」

 一部報道の条件面を下方修正しつつ、それ以上に指揮官の言葉が効果的だったことを示唆。「年内をメドにやっていきたいと思います」と近日中にも正式に残留を確定させたい意向を示した。

 スアレスはソフトバンクから移籍1年目の今季、途中から抑え起用され、51試合3勝1敗25セーブ、防御率2・24でセーブ王のタイトルを獲得した。球団は来季も守護神として構想したが、11月末日までに交渉が合意に至らず。今月2日に保留者名簿から外れ、自由契約選手公示を余儀なくされた後も粘り強く交渉を継続していた。すでに日本時間13日深夜にMLB公式サイト記者が「スアレスは阪神タイガースと2年675万ドル(約7億円)で契約に合意した」と自身のツイッターに投稿。獲得を狙っていた他球団関係者も断念したことを明かしており、交渉が大詰めに差し掛かっていることは間違いない。

 阪神は今季の助っ人陣のうち、サンズ、マルテ、エドワーズ、ガンケルの来季残留が内定。加えて新助っ人としてメル・ロハスJr外野手(韓国・KT)、チェン・ウェイン投手(ロッテ)と基本合意に達し、ラウル・アルカンタラ投手(韓国・斗山)との交渉も合意に向けて最終局面に入っている。スアレスの残留も決まれば、来季も今季と同じ助っ人8人態勢。編成トップも「抱えられるなら8人を抱えたい」と構想を口にした。

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