ソフトB 疲れ知らず「日曜日防御率」傑出 救援陣に限れば驚異の1・70

[ 2020年12月15日 05:30 ]

データで振り返る コロナ禍の2020年シーズン

ソフトバンク・モイネロ
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 各球団の個人成績と特別なシーズンならではの記録などを取り上げるデータ連載企画「コロナ禍の2020シーズン」を今日から掲載する。第1回は4年連続日本一に輝いたソフトバンク――。

 新型コロナウイルス感染拡大による開幕延期で、毎週のように6連戦が続く過密日程となった今季。試合数は143から120まで減ったとはいえ、選手にとっては経験のない過酷なシーズンになった。そんな中、日本シリーズ4連覇を果たしたソフトバンクの投手陣が新たな記録を打ち立てた。

 レギュラーシーズンのチーム防御率は2・92。12球団唯一の3点未満で、パ防御率2位のロッテ(3・81)を0・89も引き離した。これまでのパ・リーグでチーム防御率1、2位の最大差は、87年西武(防御率2・96)がロッテ(同3・67)につけた0・71。ソフトバンクはこれを0・18上回るリーグ新記録と、調整に苦慮する他球団を圧倒する成績を残した。

 その底力を示すデータのひとつに日曜日の防御率がある。他球団の数字を見ると、ロッテが3・68、オリックスが4・31、西武が4・42、日本ハムが5・05、楽天が5・77。疲労がピークに達する6連戦の最終日ということもあって、成績を落とすチームが多かったが、ソフトバンクだけは2・86と抜群の安定感を見せた。さらに、投手別の内訳では、疲弊しているはずのリリーフ陣が驚異の1・70を記録。思わぬ強行軍となったシーズンで、改めてソフトバンクの選手層の厚さが浮き彫りになった。(記録課・志賀 喜幸)

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