【広島新入団会見】ドラ3・大道 奪三振へのこだわり語る「常に三振を取りに行くスタイル」

[ 2020年12月15日 12:55 ]

<広島>新入団発表会見でポーズをとるドラフト3位の大道 (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 広島の新入団選手発表会見が15日、広島市内で行われ、ドラフト3位の大道温貴投手(21=八戸学院大)が、奪三振へのこだわりを口にした。

 「自分は先発完投型だが、常に三振を取りに行くスタイル。場面によっては打たせて取るほうがいいが、ピンチで三振で切り抜けて、僕が表情に出すことによって、打線に火が付く。投手が試合をつくると思っているので、打線を冷めさせてしまうこともあるし、盛り上げていくこともできる。そこを意識して投げたい」

 「みちのくのドクターK」という異名は伊達じゃない。今秋の北東北大学リーグでは、36回を投げて実に60奪三振。9月12日には優勝した富士大に0―1で敗れたものの18奪三振をマークし、多和田(現西武)が持つリーグ記録に並んだ。奪三振率は驚異の15.00。最速150キロの速球を軸に、自信のあるスライダーやチェンジアップで打者を手玉に取っただけに、プロでも奪三振へこだわりを見せた。

 今秋は0.25で最優秀防御率賞も獲得。尊敬する先輩・高橋(巨人)を2つ上回る通算22勝を挙げ、プロの世界に飛び込んだ。その高橋については、投げ合いたい相手投手に指名。「対戦したら、もちろん勝ちたいです。1年目の目標は、まずは開幕1軍。そして高橋投手がルーキーイヤーに挙げた5勝が目標。難しい数字だと思うが、超えていくという強い気持ちを持ちたい」と、目標とした。

 小学2年を前に、電子メーカーに勤める父・貴志さんの海外赴任が決まり、シンガポールで野球を始めたという異例の経歴の持ち主だが、先発、救援の両面で期待される即戦力右腕。1年目から存在感を発揮しそうだ。

 ◆大道 温貴(おおみち・はるき)1999年(平11)1月20日生まれ、埼玉県出身の21歳。小学2年から野球を始める。八幡木中で捕手から投手に転向し、埼玉県選抜メンバーに選出。春日部共栄では2年春からベンチ入りし、甲子園出場なし。八戸学院大では1年春からベンチ入り。北東北大学リーグ通算22勝、防御率1.75。1メートル78、83キロ。右投げ右打ち。背番号は12。

続きを表示

2020年12月15日のニュース