ソフトB・千賀 6回まさかの制球難で4失点KO…チームの連勝8でストップ

[ 2020年9月2日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0―5オリックス ( 2020年9月1日    京セラD )

<オ・ソ>6回1死一塁、甲斐の送球を避けるためマウンドでしゃがむも尻餅をを付く千賀(撮影・後藤 正志)
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 ソフトバンクの連勝街道は、エースの不意の自滅で「8」で止まった。ソフトバンク・千賀とオリックス・山本。日本球界の顔ともいえる好右腕の今季3度目の対決は、制球で決まってしまった。

 「今日のような試合展開で、先制点を与えてしまったということが、一番の反省点だと思う。試合を壊してしまい、申し訳ない」

 千賀は、そう言葉を振り絞った。5回までの投手戦がウソのようだった。6回に、暗転した。ストライクが入らない。8球連続ボール。2つの四球で無死一、二塁となり続く中川への初球。三塁側へ転がしたバントの打球をファウルになると松田宣は判断したが、ラインを切らず内野安打になった。リズムが崩れたまま吉田正と対戦。154キロ外角高め直球を中前2点打され、天を仰いだ。

 制球難は続く。2死後、安達に四球を与え2死満塁とされ、福田には押し出しの四球。まさかの1イニング4四球で3点を失った。
 5回までは散発2安打の5奪三振。テンポ良く、計33分で料理していたが6回だけで打者9人に27分間を要した。7回にも2死一塁から吉田正に右中間適時二塁打を浴びて、6回2/3で5安打4失点KO。今季自己ワーストの6四球のおまけも付いて3敗目を喫した。

 予想できなかったエースの乱調。工藤監督も首をかしげつつ何とか前を向いた。「本人に聞いていないので何とも言えないけど、力んでバランス感覚がズレて制御できてない。四球(を出すくらい)ならば勝負して打たれる。マウンドとはそういうもの。もったいなかった。終わったゲームは取り戻せないので、切り替えて明日、勝てるように」。8月21日ロッテ戦以来11日ぶりの黒星となった。

 今季3度目の零封負けに加え、エースでカード初戦を落とした。それでも今季のオリックス戦は13勝3敗と圧倒的に分がいい。きょうの先発・ベテラン和田から残り2戦、やり返す。

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