オリのおしん、また報われず…田嶋7回3失点の好投も、援護なく白星逃す

[ 2020年9月2日 22:38 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―3オリックス ( 2020年9月2日    京セラドーム大阪 )

<オ・ソ>7回、勝ち越し2ランを浴びた田嶋は天を仰ぎながらベンチに引き揚げる(撮影・井垣 忠夫)
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 渾身の114球が報われない。田嶋がまたも白星から見放された。7回3失点。「6回までは走者を出しても、粘ることができていた。それだけに7回は何とかゼロに抑えたかったし、粘りたかった」。後悔が口をついた。

 川島に先頭打者弾を浴びた立ち上がり。リズムを崩してもおかしくないのに、左腕はポーカーフェイスで力投を続けた。3回無死一塁はグラシアルを遊ゴロ併殺。4回2死満塁は川瀬、5回2死二、三塁は松田をいずれも三振に仕留めた。

 サウスポーの大先輩、和田との投げ合い。緊迫した投手戦に動きが出たのが7回だった。。田嶋は先頭の川島に左前打を許し、続くグラシアルに左中間へ2ランを浴びた。援護に恵まれず、降りたマウンド。9回に安達の同点適時打で黒星を消したことだけが、打線の“罪滅ぼし”だった。

 「1点をやれない状況をまた作ってしまっているのがすべて」

 中嶋監督代行は背番号29をかばった。再び規定投球回数に達し、防御率3・10で堂々のリーグ3位。それなのに、勝ち星は7月4日の西武戦で挙げた一つしかない。悲運の男が笑える日はいつ来るのか。

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2020年9月2日のニュース