オリックス・由伸 7試合ぶり白星 千賀と3度目の投げ合い 「絶対に負けないぞ、と思った」

[ 2020年9月2日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス5-0ソフトバンク ( 2020年9月1日    京セラドーム )

<オ・ソ(16)>7回無失点と好投した山本 (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 千賀に勝つためにはどうすればいいか。オリックス・山本ができることは2つだ。先に点を与えない。先にマウンドを降りない。

 「2敗していたので“絶対に負けないぞ”と思った」

 8月11日の初対決から早くも3度目の激突。負けるわけにはいかなかった。5歳上の千賀とは昨季の球宴でお互いの変化球の握りや投げ方を教え合うなど認め合う間柄だ。だが投げ合う時期と不調が重なり、楽しむ余裕はなかった。

 今季初めてバッテリーを組んだ伏見のサインに首を振るなど呼吸が合わず、初回に3四球で2死満塁。このピンチが好転するきっかけとなる。
 
 「とにかく力まないことを考えたら、いい感覚を思い出せた」

 松田宣を中飛に打ち取ると、「脱力」をテーマに制球が安定。最速155キロの直球を軸にフォークやカーブを織り交ぜた。7回2安打無失点。今季最多121球を投げ、7月12日以来51日ぶりの白星となる4勝目を手にし「イニングを重ねるごとに自分らしい投球ができた」と頬を緩めた。

 3度目の投げ合いで初めて千賀に勝ち、最下位に低迷するチームに活気をもたらす1勝ともなった。「調子が悪い期間が続いたので、ホッとしています」。そう振り返り、肩の力を抜いた。

 ▼オリックス・吉田正(2本の適時打を放ち、連続試合安打を19に伸ばす) (記録は)あんまり意識はしてなくて。周りから言われますけど、変わらず一日一日ベストを尽くしたい。

続きを表示

この記事のフォト

2020年9月2日のニュース