阪神・木浪 4安打&全6打席出塁 3ランは「自分のスイングができた」

[ 2020年7月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神20―5ヤクルト ( 2020年7月28日    神宮 )

<ヤ・神>6回1死一、二塁、右中間3ランを放ちガッツポーズを決める木浪(撮影・大森 寛明)
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 ボーア、サンズの満塁弾共演にも劣らない輝きを木浪が放った。阪神は6回にボーア、梅野の連続適時打で3点を加え、なおも1死一、二塁。1ストライクから中沢のスライダーを一振りで仕留めた。打球は大きな放物線を描いて右中間スタンドに着弾。19点目の本塁を笑顔で踏みしめた。

 「思い切って自分のスイングをすることができました。しっかり捉えることができましたし、ホームランになってくれて良かったです」

 初回は2点を先行し、なおも2死一、三塁から右翼への適時打。2回は中前打を放ち、4、5回は四球で出塁した。仕上げは9回にあと少しで2本目かという右翼フェンス直撃の二塁打。過去1試合3出塁だった自己最多を倍更新する全6打席出塁の大暴れだ。

 同じ日に母校の青森山田が代替大会の決勝を制し、3年ぶり12度目の優勝を果たした。決勝会場だった青森市営球場に甲子園球場と同じ土を整備するためのプロジェクトに先月寄付。「1人でも多くの球児が甲子園と同じ土でプレーできるように。今大会に参加される球児の皆さんがいつまでも野球を好きでいてくれることを願っております」。母校とともに生まれ故郷に勇気を与えた、神宮での猛打劇だった。

 試合前の時点で打率・198まで下降。練習中には矢野監督から直接指導された。「打ちに行く時に受けちゃっている形になっていたから。調子悪くなると、どうしても止まっちゃう。動から動で動いて打ちにいったらいいんじゃないって」という助言が即日で結果に直結。先発した過去2試合無安打の停滞を抜け、一夜で打率・235まで反転上昇させた。(阪井 日向)

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2020年7月29日のニュース