日大一・早川 右鎖骨骨折乗り越え一時同点打、初の公式戦で快音

[ 2020年7月29日 18:50 ]

2020年夏季東西東京都高等学校野球大会 東東京2回戦   日大一1―6日大豊山 ( 2020年7月29日    江戸川 )

 試合には負けたが、日大一・早川俊一塁手(3年)に悔いはなかった。「一時はキャッチボールも出来ず、練習する脇で自分はテーピングしていたんですから」。

 一昨年6月の練習試合で走塁中に右鎖骨を骨折。7月に手術したものの、半年はボールも握れず、いまだ脱臼癖は完治していない。特に全力で投げるバックホームは厳しいため、中継プレーは二塁手に任せてきた。

 それでも打撃を買われ最後の夏は背番号13をつけると、早川にとって初の公式戦は「6番・一塁」で先発。7回2死二塁では一時同点となる左越え二塁打を放った。二塁ベース上では味方ベンチへ右手を大きく掲げガッツポーズ。「危なかった。テーピングしてなかったら外れて(脱臼)いたかも」。笑みが浮かんだ。

 春夏計10回甲子園に出場した古豪で野球をやりたかったという。早川にとって完全燃焼とはいかなかったものの、仲間とともにベストは尽くした。

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2020年7月29日のニュース