早稲田摂陵 4番で主将・塩田 3安打1打点も敗退、ライバル打ち崩すも「勝ちたかった」

[ 2020年7月29日 22:25 ]

令和2年大阪府高等学校野球大会3回戦   早稲田摂陵2―3北野 ( 2020年7月29日    万博 )

 難敵を打ち崩しても、勝負に負けては心の底から喜べない。早稲田摂陵の4番で主将の塩田良佑(3年)捕手は3打数3安打1打点の活躍にも悔しさをにじませた。

 北野先発・長曽我部健太郎投手(3年)とは中学時代からのライバルで塩田は大阪・吹田の山田東中、長曽我部は山田中出身。両校は直線距離2キロ弱と“至近距離”で切磋琢磨(せっさたくま)してきた。3回1死、左前打で出塁すると、次打者の5球目に二盗に成功。6番木場の右前打で先制のホームを踏んだ。1―0の5回1死からは左越えソロ。2―3の9回にも中前打で出塁し、逆転への望みをつないだが、あと一歩届かなかった。

 「(長曽我部は)ずっと“大阪ナンバーワン”と騒がれていた。実際すごかったです。中学のときは練習試合で三振を取られたので、絶対打ったろうと思ってました」

 ライバルは打った。個人的には納得している。だが晴れやかな表情は最後に少しだけ、崩れた。

 「でも、勝ちたかったですね…」

 4番捕手として、主将として、チームのために戦った夏だった。

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2020年7月29日のニュース