どうした、大谷 メジャー初の登板翌日“打者出場”も振るわず3三振

[ 2020年7月29日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス0-3アスレチックス ( 2020年7月27日    オークランド )

初回の先制機で空振り三振を喫した大谷(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)は27日(日本時間28日)、アスレチックス戦に「3番・DH」で出場し、4打数無安打3三振に終わった。登板翌日に打者で出場するのはメジャー3年目で初めて。その影響からなのか、打撃も精彩を欠き本来のスイングは最後まで見られず、チームも得点を奪えずに敗れた。

 1死も奪えず5失点で降板した前日の復帰マウンドよりも、目を疑ったファンは多かったかもしれない。1試合3三振以上はメジャー16度目だが、結果に加え内容も悪かった。

 初回1死二塁では高めのつり球に空振り三振。3回は外のボール球に当てただけの中飛。6回は低め96マイル(約154キロ)に完全に振り遅れ、8回は内角低めのボール球に腰を引きながら空振り。球の見極め、タイミングの取り方ともに悪く、スイングは中途半端な形に。3番打者に本来の豪快さはなく、チームも9安打を放ちながら無得点に終わった。

 これまで登板翌日は休養日に充て、打者で出場することはなかった。日本ハム時代を含めても16年9月以来。前日は30球と球数は少なかったが、影響した可能性はゼロではない。ミッキー・キャロウェー投手コーチは前日の登板について「実戦で打者へ十分投げていなかったので難しかった」と指摘。その上で「体に問題はない。気持ちの部分でどう乗り越えていくか」とした。限られた時間の中での精神面の切り替えや準備は簡単ではない。

 試合前に次回登板が中6日よりも短くなるか問われたジョー・マドン監督は「可能性はあるが現時点でそうなるとは思わない」と否定的な見解を示した。「彼は自分に重圧をかけすぎだ。ムードが明るくなるように考えていく」と寄り添った。

 開幕前、大谷は登板後の休養日について「切り替えは必要。(投手で)良かった時はいいけど、悪かった時は打席に持っていくわけにはいかない」と触れていた。前例のない短期決戦のシーズン。二刀流完全復活へ、改めてその道の険しさが浮き彫りとなった。

 ▽大谷の登板翌日 大谷が登板翌日に打者で出場したケースは日本ハム時代に計3度。そのうちスタメン出場したのは16年9月22日ソフトバンク戦の1度だけ。前日に「8番・投手」のリアル二刀流で、8回1失点と好投。9勝目を挙げた翌日に「3番・DH」でマルチ安打をマークした。1年目の13年には2度、登板翌日の途中出場があった。

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