二松学舎大付の2メートル右腕・秋広 自己最速タイ143キロに2二塁打、コールド快勝

[ 2020年7月29日 18:13 ]

2020年夏季東西東京都高等学校野球大会 東東京2回戦   二松学舎大付10―0東京成徳大高 ( 2020年7月29日    江戸川 )

<東京成徳大高・二松学舎大付>力投する二松学舎大付先発・秋広(撮影・村上 大輔)
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 マウンドから18メートル44センチ先の打者を見下ろすように投げ込んだ。二松学舎大付の2メートル右腕・秋広優人(3年)が快調に飛ばす。2安打こそ許したが自己最速タイ143キロの直球を軸に、4回を2安打4三振に抑え、2番手・内井宇竜投手に交代した。

 「初戦は硬くなってバラつきはあったけど、きょうはテンポよく投げられた。新聞で注目されていると思うけど、それに見合って活躍できるよう努力したい」。秋広対策として朝礼台の上に打撃マシンを置き、目慣らししたはずの東京成徳大高ナインを圧倒した。

 「4番・投手」として打撃でも魅せた。3回の2打席目には中堅右に弾む一打に50メートル6秒2の俊足を生かして二塁へ。6回にも中二塁打を放った。

 高校入学時から1メートル98に達していた。市原勝人監督は故障を心配し、下級生時はウオーキングから走り込みへ段階を踏ませた。昨秋から本格的な投球を開始。左打撃での打撃にも非凡なセンスがあるため「二刀流」として背番号3で登録している。

 ネット裏には6球団10人のスカウトが集結。NPB通算39勝を挙げている巨人の水野雄仁スカウト部参与は「体の動きにぎこちなさは感じない。あとは骨格がついてどれだけ投げられるか楽しみ」と将来性に期待した。

 「もっと努力して、出来ればプロに行きたい」。二刀流の元祖、エンゼルス・大谷にあこがれる秋広の夢は広がる。

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