ロッテ 超乱打戦サヨナラ勝ち アジャ人生初の3発「決まり手は右上手投げです」

[ 2020年7月29日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ13―12楽天 ( 2020年7月28日    ZOZOマリン )

マー君人形を抱えて「ごっちゃしポーズ」する井上(撮影・沢田 明徳)
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 両軍合計31安打7本塁打の乱打戦でロッテが豪快にうっちゃった。9回のサヨナラ死球は中村奨だが、三賞全て手にしたのは人生初の1試合3発を放ったアジャこと井上だ。

 10―12の8回2死一塁。「三振でもしょうがない。やるかやられるか」。フルカウントから森原の146キロ直球を捉えた。「切れないでくれ」と井上の願いを乗せた打球は左翼席中段へ。この日3本目の8号2ランで、敗色濃厚の展開を土俵中央まで押し戻した。

 「決まり手は右上手投げです」と振り返った1本目は2回、右越えの先制6号2ランだった。3回は2打席連続の右越え7号ソロ。ベンチ前ではそんきょから手刀を切るパフォーマンスで「ごっちゃし!」と絶叫した。

 昨年5月には両国で大相撲を観戦したほどのファン。土俵で制限時間内に気持ちをつくる力士の精神力を感じた。NPB最重量の114キロ。力士並みの体重には、こだわりがある。運動エネルギーは「1/2×質量(体重)×速度(スイングスピード)の2乗」。バットに当てれば誰より飛ばす自信がある。すでに球団には「ごっちゃしグッズ」の発売を要望。Tシャツや扇子などが製造される可能性もある。

 6月23日のオリックス戦以来、2リーグ制後初のチーム今季2度目の押し出し死球でサヨナラ勝ち。井口監督も「野手がしっかりカバーしてくれた」と劇的勝利をかみしめた。 (君島 圭介)

 ○…井上の1試合3本塁打は自身初めて。ロッテでは13年4月8日の楽天戦(Kスタ宮城)でホワイトセルが達成して以来で、7年ぶりとなった。ただ、本拠ZOZOマリンに限ると、千葉マリン時代の98年5月8日の日本ハム戦でフランコが達成して以来22年ぶり。日本人選手では初の快挙となった。

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2020年7月29日のニュース