高野山 6年ぶり3回戦進出、小さな大投手・桂が3失点完投「自信持って行きました」

[ 2020年7月29日 19:50 ]

2020 夏 高校野球和歌山大会2回戦   高野山4―3向陽 ( 2020年7月29日    紀三井寺 )

<高野山・向陽>背番号6ながら10奪三振3失点完投で3回戦進出に貢献した高野山・桂(撮影・北條 貴史)
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 小さな大投手が6年ぶり3回戦進出の原動力となった。高野山・桂飛勇己(ひゅうき)投手(3年)が1メートル64、60キロの体を目いっぱいに躍動させた。初回から安定感抜群の投球を披露し、6安打3失点完投。

 「今まで練習をしっかりしてきた。成果を出せば、絶対打たれることもないので、自信を持って行きました」

 8回2死三塁からのピンチでは2失点に抑え、計10個の三振を奪うなど、逆転は許さなかった。強い精神力で116球を投げ抜いた。

 本職は内野手。新チームから中学時代に経験のある投手も兼務するようになった。チームのために、ひた向きに練習する姿に伊藤周作監督(69)も絶大な信頼を寄せる。「身体能力もすごいし、気持ちも強い。妥協しないですね。みんな寝ているのに、朝5時半とか5時に起きて一人で自主練をしている」。寮生活でも、野球に取り組む姿でナインの先頭に立った。

 中3日で迎える3回戦・日高戦。「序盤から終わるまで、集中力切らずに毎イニング得点できるような試合にしていきたいです」と次戦へ向けての意気込みを語った。

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2020年7月29日のニュース