甲子園交流試合出場の智弁学園 夏はコールド発進 3年生が躍動

[ 2020年7月21日 12:27 ]

令和2年度奈良県高等学校夏季野球大会 2回戦   智弁学園11―4橿原 ( 2020年7月21日    佐藤薬品スタジアム )

<智弁学園・橿原> 6回1死二塁、左へ2ランを放つ智弁学園・大橋 (撮影・亀井 直樹)
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 甲子園での交流試合にも出場する智弁学園が夏初戦を迎え、序盤は接戦となったが終盤に突き放してコールド勝ち。3年生のみのメンバーで3回戦進出を決めた。

 センバツ出場を決めたチームの軸は2人とも2年生。西村王雅、前川右京のエースと4番がいない布陣でも、その座に就いた3年生が大活躍した。5―3と橿原打線に押され気味だった6回には4番に入った大橋誠斗が内角の直球を引っ張って貴重な中押し点となる自身公式戦1号2ランを左越えへ。背番号「1」をつけて公式戦で初めてベンチに入った右腕の国松光樹は7回1死満塁のピンチで救援し、走者の生還を許さず1回2/3を打者5人でピシャリと抑え、役割を全うした。

 高校通算12本塁打を誇る大橋は1年夏にベンチ入りを果たしながら、度重なるケガで公式戦出場は2年秋の県大会が初。苦しい時間を過ごしてきたが、小坂将商監督から「いつかみんなを黙らせるような打球を打とう」と言われたことを支えに、同じポジションの前川とも助言し合いながら切磋琢磨(せっさたくま)してきた。

 努力は裏切らない。3年生だけで独自大会に臨むことを決めたとき、監督から呼び出され「4番でいくぞ」と告げられた。「詰まったんですけど、振り切ったので飛んでくれました。1本出て、これで打席に入るのが楽になります。1日1本、ホームランを打てるように」。ラストサマーは思う存分に花火を打ち上げる。

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