大分商 初戦で敗退 11球団視察の川瀬 甲子園の交流試合へ「恥かけない 必死にやらないと」

[ 2020年7月21日 05:30 ]

大分大会2回戦   大分商0―3日本文理大付 ( 2020年7月20日    別大興産 )

5回から登板した大分商・川瀬
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 ソフトバンク・川瀬晃内野手の弟、川瀬堅斗投手(3年)の力投もむなしく、大分商は初戦で日本文理大付に敗退した。

 「実力不足。自分が先発で行かせてくださいと勇気を持って言えなかったことが敗因」。エースで主将の大黒柱は、敗戦の責任を負った。

 7月4日の練習試合で左太腿裏を痛めた。十分な練習を積めないまま本番を迎え、先発は2年生の渡辺幹に譲り、この日は3点ビハインドの5回から登板。「流れを持って来ないと」と自ら監督に志願した。

 初球から143キロを出し、気合の入った投球。3人目の打者から三振を奪うと雄叫びを上げ、審判に注意される場面も。この日の最速は球場表示で145キロ。ネット裏のスピードガンでは自己最速タイの148キロを計測した。4回を投げ6奪三振、被安打3、無失点。コロナ禍での練習自粛中に体重を5キロ程度増やしたことで「指がかかるようになって球に重みが増した」と自信を持った。「ストレートを狙われている中で変化球を使ってうまく抑えられたのは収穫」と成長も口にした。

 楽天を除く11球団のスカウトが視察。ソフトバンクの宮田善久アマスカウトチーフ補佐は「本調子じゃないが、経験値が高く打者との駆け引きがうまい」。DeNAの吉田孝司チーム統括本部顧問兼球団代表補佐は「変化球をうまく使ったいい投球。面白い素材」と評価した。

 川瀬は甲子園での交流試合に向け「こんなところで負けるようだったら甲子園じゃ全然駄目。恥をかけないので必死になってやっていかないと」と危機感をにじませつつ、「150キロを出したい」と意気込んだ。

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2020年7月21日のニュース