阪神新外国人・ガンケル 夫人が出産で帰国も日本に残る“ジャパニーズドリーム”に賭ける決意

[ 2020年4月10日 05:30 ]

阪神・ガンケル
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 阪神の新外国人、ジョー・ガンケル投手(28)が出産のために米国に帰国する夫人に同行せず、日本に留まったが9日、分かった。谷本修球団本部長(55)が明かした。右腕にとって待望の第1子ながら、お産に立ち会えないことも辞さず。開幕が不透明な中でも“ジャパニーズドリーム”に賭ける強い決意をのぞかせた。

 「日本で絶対に成功する!」という強い決意の表れだった。来日1年目から新型コロナウイルスの猛威が直撃し、開幕が大幅延期。春季キャンプからのアピールでローテーション入りが確実視されたガンケルにとっては不運でしかない。そんな中で飛び込んできたメガン夫人の妊娠。それでも右腕は日本に留まり、来たるべき日に備える道を選んだ。

 「奥さんが出産で6日に帰ったんですが、彼の意思は固く『私は子供の顔を見るのも遅れていい』と。アメリカに戻らないと断言している」

 連日、通訳を通して外国人選手と連絡を取っている谷本球団本部長が明かした。中学校の数学教師を務めるメガン夫人は3月中旬に来日。異国での夫の生活をサポートしてきたが、初期段階の模様ながら妊娠が分かり、6日に帰国した。一方で在日米国大使館は3日、日本滞在中の米国市民に対して即時帰国の準備を促した。ただ、右腕の意思は変わらない。谷本本部長は言葉に敬意を込めた。

 「その心意気を買っています。ハングリーですよね。奥さんは寂しいと思いますが。『“帰れ”と言われているのは短期で来ている人たちだろう。私はこちらで長期で頑張るつもりで来たので、帰るつもりはない』とか、そんな感じです」

 メジャー経験はなく、マイナーリーグでコツコツとキャリアを積んできた苦労人。今回の日本挑戦は、今後の人生を左右するほどのビッグチャンスだ。米国も今、ウイルスの影響で大変な状況。帰国すれば再来日の見通しもわからず、あくまで日本で来たるべき日を待つ覚悟だ。

 選手に感染者が発生し、チームは活動停止中。ガンケルもできる範囲の自主練習を続けている模様だ。自慢の制球力を存分に発揮できる時が、一日も早く来ることを願っていることは間違いない。(山添 晴治)

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