虎と共に戦う尼崎商店街 恒例“最速マジック”未点灯…開幕信じ「僕たちも頑張る」

[ 2020年4月10日 05:30 ]

阪神・尼崎商店街(撮影・巻木周平) 
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 地元の活力の源である阪神の活動休止は、多方面に影響を及ぼしている。プロ野球開幕の度重なる延期も重なり、甲子園からほど近い“名物商店街”も苦境に立たされている。

 阪神尼崎駅すぐの『尼崎中央三丁目商店街』。毎年、シーズン開幕前に「日本一早いマジック点灯式」が行われることで虎党の間で知られているが、今季は“未点灯”だ。当初は開幕戦の2日前、3月18日の開催を見越して掲示する印刷物などの準備を整えていた。そんな中、突如として見舞われたコロナ禍。同商店街の振興組合で代表理事をつとめる寺井利一さん(58)は、悲痛な思いを打ち明ける。

 「(マジック)143と飾って盛り上げようと思っていましたが、状況がどんどんひどくなったので、全部白紙になりました」
 著名人を招く例年の点灯式では、大勢の虎党が詰めかけ、ジェット風船を飛ばすなどして盛り上がりを見せる。多くの人でにぎわう恒例行事も行わないまま。普段の客足も減少傾向で、特に、飲食店利用者の減少に伴い「夜は特に寂しい」(寺井さん)と言う。厳しい現状であっても寺井さんは矢野阪神を思いやり、“共闘”を呼びかけた。

 「選手はキャンプから作り上げてきたことがゼロに戻ってしまって大変だと思います。ひょっとしたらペナントレース自体がなくなってしまうのではないか…と思ったりもしますが、(開幕)できる日が来ると思って僕たちも頑張りますので、チームの皆さんも頑張ってください」

 終息の兆しが見えないコロナ余波。未曽有の事態に襲われながらも力強く戦う人がたくさんいる。そんな人たちに、矢野阪神が勇気を与える日が、待ち遠しくて仕方ない。(巻木 周平)

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