ソフトB コラス 大リーグ移籍目指し亡命 球団は困惑

[ 2020年1月5日 05:30 ]

大リーグ移籍を目指して亡命したと報じられたソフトバンクのコラス
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 昨年までソフトバンクでプレーしたキューバ出身のオスカー・コラス外野手(21)が大リーグ移籍を目指して亡命したと3日(日本時間4日)、大リーグ公式サイトが伝えた。

 ソフトバンクが今季契約する権利を持つ保留選手名簿に掲載されており、球団関係者は「キューバから出国したことは聞いたが、詳しいことは今の段階では分かっていない」と困惑した。左投げ左打ちのコラスは17年に育成選手としてソフトバンク入り。速球派の投手でもあり、投打の「二刀流」で期待されていた。6月に支配下登録された昨年は7試合に出場し、打率・278、1本塁打、2打点だった。

 大リーグ機構(MLB)は18年末にキューバ野球連盟と日本のポスティングシステムと同様の制度を設けることで合意。19年4月には同制度で移籍可能な選手が発表されコラスも含まれていた。だが、直後に移籍に伴う譲渡金がキューバ政府の歳入になるとし、米政府が制度を認めないとMLBに通達していた。

 ◆オスカー・コラス 1998年9月17日生まれ、キューバ出身の21歳。エイデ・デ・サンティアゴ・デ・クーバ高校では15年に日本で開催されたU18ワールドカップにキューバ代表として出場。17年に育成選手としてソフトバンクに入団。19年6月に支配下登録され、8月18日の西武戦でプロ初打席初球本塁打をマーク。1メートル86、95キロ。左投げ左打ち。

 ○…キューバ選手では14年にDeNAでプレーし、15年に故障を理由に来日せず契約破棄となったユリエスキ・グリエルが16年に亡命し、アストロズ入りした。その際、15年にDeNAと契約しながら来日せず制限選手となった弟のルルデスも一緒に亡命し、ブルージェイズ入り。また、巨人のガルシアは16年8月の退団後、帰国途中に経由地のフランスで亡命。17年にカージナルスとマイナー契約し、翌18年にメジャーデビューした。

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2020年1月5日のニュース