阪神 原口 母校の「道徳教材」に「多くの人の何かを起こす原動力になれたらありがたい」

[ 2019年12月27日 05:30 ]

大腸がんを克服した原口
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 阪神の原口文仁捕手(27)が、出身である埼玉県寄居町立城南中学校の「道徳教材」になっていることが分かった。大腸がんからの復活過程をまとめたオリジナル冊子を同中が作成。道徳の授業に用いられたという。22日の講演会で母校を訪れて事実を知った原口は、感謝の言葉を口にした。

 復活を果たして以来、原口は「夢や希望を与えたい」とたびたび口にしてきた。その意思は思わぬところで形になっていた。舞台に選ばれたのは母校である城南中(埼玉県寄居町)。これまでの野球人生やがんからの復活劇をまとめた冊子が全校生徒に配られ、「道徳教材」として使用されていた。

 「こうやって頑張っていることがね、そうやって多くの人の何かを起こす原動力になれたらありがたい。まだまだこれから。はじまったばかりです!」

 きっかけは、22日の午後に同中の在校生を対象にして開かれた、原口による講演会だった。学校側が「野球を知らない子のために予習が必要」と判断。原口についての情報を共有するべく、冊子が作成された。全学年全クラスの道徳の授業で使用され、『希望と勇気、克己と強い意志』という指導要録に沿って原口の生き様が伝えられたという。

 同中の関根光男校長は経緯を次のように明かした。「この学校で過ごした身近な先輩なので。こんなにも強く訴えられるものはないのではないか、と思いまして」。授業が生徒一人一人の心に響くものとなったのは、言うまでもない。道徳主任である木村洋介先生は「意思の強さで大腸がんを乗り越えて復帰されたことは本当にすごい。子どもたちからは、そういった純粋な感想が出ました」と補足した。

 自身の体験が後輩に、しかも授業で伝えられている―。あまりのスケールの大きさに、冊子を見た原口は「ちょっとつくりすぎちゃってるかな!?」と照れ笑い。その一方で「ありがたいですね」と何度も何度も感謝の言葉を口にした。

 今回の授業だけでなく、1軍復帰した6月には関根校長が全校朝礼で話題に上げた。校内の掲示板には、活躍した翌日のスポーツ紙が掲載された『頑張れ!原口先輩』というコーナーを設置。まさに1つの教材として扱われている。

 大病から這い上がった経験は、グラウンドの内外を問わず、多くの人に役立ち始めている。「希望を与えたい」―。自らに課した使命を一つ一つ着実に全うしていく。
。(巻木 周平)

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