夏の甲子園、岩手、石川などで組み合わせ決定 星稜・奥川の初戦は…

[ 2019年6月27日 05:30 ]

星稜・奥川
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 第101回全国高校野球選手権(8月6日から16日間、甲子園)は26日、南北北海道で計22試合が行われた。また、青森、岩手、福島、栃木、石川大会の組み合わせが決定した。

《岩手展望》春の県大会覇者の花巻東はエース西舘が成長し、2年連続の甲子園切符を狙う。同準優勝の盛岡四は菊地と山崎の2枚看板を擁し、打線にも力がある。盛岡大付は持ち前の強打線が今年も健在。2年ぶりの王座奪回を目指す。同4強の専大北上は13年ぶり甲子園へ高い打撃力で勝負する。盛岡中央をはじめ、黒沢尻工、釜石、久慈、久慈東も侮れない。大船渡は佐々木朗の存在に注目が集まるが、背番号10の和田も今春県地区予選で8回参考ノーヒットノーランを達成するなど十分に力があり、佐々木朗との2枚看板を形成。打線も木下らクリーンアップを中心に35年ぶりの聖地へけん引する。

○…岩手県高野連も佐々木朗のフィーバー対策に自信を見せた。当日はファンやマスコミから多くの来場者が予想されるが、同高野連の大原茂樹理事長は「去年の秋、今年の春と(佐々木朗の登板する)試合の運営をこなしてきた。経験値があるのでやれるぞと思っています」と話した。すでに当日の役員を増員するなど対策を検討しており、混乱のない運営を目指す。

≪青森展望≫今春センバツに出場した八戸学院光星は、プロ注目の武岡ら中心に打線が力強い。ノーシードから3季連続甲子園を目指す。今春県Vの青森山田は151キロを誇るエース堀田を軸に結束。同準Vの弘前学院聖愛の左腕・下山、古川、沢田の2枚看板を擁する弘前東、春県4強の青森商にも注目だ。

《福島展望》聖光学院が本命。県内の公式戦で3年ぶりとなる黒星を喫したが打線が好調だ。戦後最長記録を更新する13連覇を狙う。仙台育英から昨年11月に就任した佐々木順一朗監督率いる学法石川も脅威となる。東北大会では9回2死から逆転劇を演じ、勝負強さを見せた。県立は古豪の福島商が食らいつく。

《栃木展望》作新学院は投手の層が厚い。県9連覇へ打線の援護が鍵。作新学院の連覇阻止へ対抗筆頭は佐野日大。昨秋から県内公式戦無敗と勢いに乗る。今春の県準Vの栃木工は古内、小幡の2枚看板で夏初優勝を狙う。春県4強の文星芸大付、国学院栃木や青藍泰斗など実力きっ抗しており混戦必至。

《石川展望》今秋ドラフト上位候補の奥川を擁する星稜が絶対的存在。左腕・寺沢、2年生右腕の荻原、寺西と好投手をそろえ、打線にも切れ目がない。春大会準Vの日本航空石川は看板の打力に加え、エース・重吉、2年生右腕・嘉手苅の投手陣も力がある。遊学館、鵬学園、輪島も上位うかがう。

○…最速153キロを誇る星稜・奥川の初戦も7月15日となった。七尾東雲との2回戦で順調に勝ち進めば、準々決勝で強豪・遊学館と激突する。今春センバツでは履正社との初戦で17奪三振の快投を演じたが、習志野との2回戦ではサイン盗み疑惑の中、3失点完投負け。4月中には右肩の違和感を訴えたが、春季北信越大会決勝では敦賀気比に1失点完投し「9回を投げ切れたことが一番の収穫」と復調を宣言した。4季連続甲子園出場は譲れない。

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