矢野監督指令 大山 4番は力と結果で奪い取れ!

[ 2019年3月1日 05:30 ]

阪神・大山
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 4番は力と結果で奪い取れ! 阪神・矢野燿大監督(50)が28日、悩める4番候補の大山悠輔内野手(24)に指令を飛ばした。27日に終えた沖縄宜野座キャンプ中は8度の実戦すべてに「4番・三塁」で起用。今後のオープン戦でも当面は4番に据える方針を固め、眠れる右の大砲の目覚めを促した。

 「今すぐ4番を外すっていうことは、あんまり考えていない。俺も4番を打ったことがないから4番の気持ちって分からないんだけど、プレッシャーに感じるのか、誰でも打てるポジションじゃないっていうのを前向きに捉えるのか。それは俺もやったことがないから分からへんけど、まあ、現状はまだ外すつもりはない」

 確かに計24打数5安打4打点、打率・208で結果は出ていない。最終クール中の26日には午前練習と紅白戦後に打撃指導も買って出た。「打ちたいと思えば、移動も大きくなる。大きく移動するってことはボール球を振っちゃうし、ポイントもズレる。移動の幅を小さくしないと、自分で打ったっていうヒットが増えてこない。失投だけで打つっていうのはなかなか率も結果も上がってこないと思うのでね」。技術、精神両面で助言し、復調を願った。

 新外国人のマルテを5、6番で起用する構想は「4番・大山」が前提にある。内野で万能性を示す木浪も好調を誇り、不振が続くようなら4番どころか三塁の定位置も揺るぎかねない。

 「(ポジションを)与えられるようなチーム状況じゃないから。ナバーロもいいってなったら、マルテがサードもあり得るし、他の選手がサードもあり得るわけだから。判断するのは結果。もちろん将来性は見据えてるけど。レギュラーは奪い取ってくれってずっと言っているから」

 侍ジャパンの代表メンバーに阪神から唯一選出されたようにポテンシャルは計り知れない。奮起を信じ、グラウンドへ送り出す。(吉仲 博幸)

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2019年3月1日のニュース