先ずは出塁 阪神 近本「甲斐キャノン」に挑戦へ

[ 2019年3月1日 05:30 ]

阪神・近本
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 阪神のドラフト1位・近本(大阪ガス)にとって、これ以上ない腕試しの場になりそうだ。あす2日からの1軍の福岡遠征を控えて「甲斐キャノン」の異名を取るソフトバンク・甲斐の名前を聞き、目に闘志を宿らせた。

 「どのキャッチャー、ピッチャーであっても、いいスタート、スピード、スライディングをできれば…。それでアウトになったら自分のレベルを上げていかないといけない。どのキャッチャーでも挑んでいきたいですね」

 混戦を極める中堅争いを戦う上で一番の武器は足。昨秋日本シリーズで名をはせた甲斐の強肩を初対戦でかいくぐるようなことがあれば、首脳陣の評価は一段と上がるはずだ。2試合あれば出場機会は確実に訪れるだけに、まずは出塁して挑戦権を得たい。

 キャンプでも足に磨きをかけてきた。特打ならぬ「特走」では筒井外野守備走塁コーチとともに走塁技術を細部まで確認。「今まではスライディングするためのスピードだったのが、しっかり走って、その流れでスライディングができるようになった」。2月中は8度の実戦で1盗塁。より結果が求められる3月が始まる。まずは快足で、ライバルたちより先に抜きんでてみせる。(巻木 周平)

 ▽甲斐キャノン ソフトバンク・甲斐は広島と対戦した昨秋日本シリーズで過去最多だった52年広田(巨)、58年藤尾(巨)の4連続を60年ぶりに更新する6連続盗塁阻止。許盗塁0の阻止率10割で育成出身初の日本シリーズMVPに輝き、「甲斐キャノン」と称された。レギュラーシーズンでも昨季の盗塁阻止率・447は両リーグ最高。

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2019年3月1日のニュース