ロッテ 新助っ人ブランドン、注目のトレ施設でまるで別人!7年で球速7キロアップ

[ 2019年3月1日 08:30 ]

練習試合   ロッテ2―0ソフトバンク ( 2019年2月28日    アイビー )

3回を無失点に抑えたブランドン(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 【キャンプ追球 ここにFOCUS】まるで別人である。DeNAでプレーし、計3勝に終わった11、12年の最速は140キロ台前半だった。あれから7年、34歳になったロッテの新外国人ブランドンは最速148キロを計測し、3回2安打無失点に抑えた。なぜ、年齢を重ねて球速が上がったのか。助っ人左腕はこう言った。

 「ドライブライン・ベースボールに通い、150キロ以上スピードが出るようになった」

 ドライブライン・ベースボールは、メジャーリーガーにも注目される米シアトルにあるトレーニング施設。100グラム〜2キロの重さの違うボールを使った練習や動作解析で理想の投球フォームをつくる。4年間通ったブランドンは直球の最速を152キロに伸ばし33歳だった昨季はレンジャーズで念願のメジャーデビューを果たした。

 この日、3三振を奪ったスライダーも動作解析で改善。「最高(1分間)3300回転出る」とブランドン。日本球界トップのオリックス・山岡のスライダー(約2800回転)を大きく上回る「魔球」だ。ロッテの行木茂満チーフスコアラーは「スライダーで3000回転以上は凄い。真横に消える感じだと思う」とうなった。

 13年にソフトバンクの秋季キャンプでテストを受けた。不合格となった因縁のアイビースタジアムで好投し「知っている球場だからイメージができたよ」と笑った。井口監督も「(先発)ローテーション入りしそうな雰囲気が出てきた」と評価はうなぎ上りである。

 年俸2160万円。「万が一」に備え、獲得した遅咲きの助っ人左腕が、とんだ掘り出し物になりそうだ。 (福浦 健太郎)

続きを表示

2019年3月1日のニュース