楽天・岸、貫禄の3回無失点 ラミゴの“ネクスト大王”シャットアウト

[ 2019年3月1日 05:46 ]

親善試合   楽天3―1台湾・ラミゴ ( 2019年2月28日    天母 )

今季初実戦に登板した楽天・岸
Photo By 共同

 楽天は28日、台北市内で台湾・ラミゴと親善試合を行い、3―1で下した。先発した岸孝之投手(34)は3回を2安打無失点。異国の地で今季初めての実戦マウンドを踏み、毎回の4三振を奪う力投を演じた。昨季、最優秀防御率を獲得した右腕が貫禄の投球。楽天は、1日も同地でラミゴと対戦する。

 百戦錬磨の岸ですら、独特の雰囲気に戸惑っていた。ラミゴの攻撃時に大音量で流れる応援歌。太鼓と大合唱に「最初はビックリした。登場曲と思ったら、なかなか終わらないし」と苦笑い。リズムが狂いかねない状況下でも「初回は投げながら、曲が替わるごとに聴いていましたよ」と冷静さは保っていた。

 初回の先頭打者にいきなり中前打を許したが、むしろ歓迎した。「セットポジションやクイックでもちゃんと投げられるか確認できた」。続く廖健富(リャオジェンフー)を得意のカーブで左飛。ラミゴには大王と呼ばれた日本ハム・王柏融(ワンボーロン)が昨季まで在籍していた。昨季打率・387で「ネクスト大王」と呼ばれる廖健富を抑えてペースをつかみ、台湾代表の主砲でもある4番・林泓育(リンホンユー)もカーブで空振り三振を奪った。

 直球とカーブだけで組み立て、3回の最後の打者にだけチェンジアップで左邪飛に仕留めた。「あまり感覚は良くない中で打者と勝負することはできた」。実戦初登板で44球を投げ、3回を2安打無失点。毎回の4奪三振に「新鮮な雰囲気の中で楽しく投げられた。疲れたけど無事に終われて良かった」と笑顔を見せた。

 開幕までの最大のテーマは「ケガをしないこと」で「調子や状態は実戦の中で上がってくるものだと考えている」と強調する。キャンプ中もブルペンでは、ほぼ直球とカーブだけを投げ込み、スライダーはまだ投げていない。「まずは直球とカーブ。他の球種は、そこがしっかり投げられるようになってから」と自分のペースを崩すことはない。

 ともに開幕投手候補に挙がる則本昂が首の寝違えで台湾遠征メンバーから外れた。一方で、岸は開幕に向けた準備を着々と進めている。平石監督も「マウンドに上がれば、さすが」と称えた。昨季の最優秀防御率投手は己と向き合いながら静かにギアを上げていく。

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