広島・小園、初のマツダ参上で苦戦…“本拠地の壁”乗り越えて名手の道歩む

[ 2019年3月1日 05:30 ]

遊撃でマツダスタジアムでの初ノックを受ける小園
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 広島のドラフト1位・小園(報徳学園)が本拠地の“洗礼”を受けた。初めてマツダスタジアムで守備練習に参加し、春季キャンプで高評価された遊撃守備でミスが目立った。

 打球をお手玉したり、バウンドを合わせ損なったり…。日南や沖縄ではほとんど見られなかったミスの原因は慣れないグラウンドにあった。高校時代に内外野とも天然芝の球場でプレーした経験は数える程度。定位置周辺は土のため、芝との境目を持つ独特の構造に苦戦した。

 「今日は守備がよくなかった。これが本当の自分の守備力なんだなと…。経験も浅いので、先輩のボールの入り方とかを学んで、慣れていきたいです」

 内野手にとって難易度の高い球場を本拠地とすることは、名手へ近づく最高の環境とも言える。「他球団の選手も嫌がっている球場だと聞きました。こういうところで自分の守備を磨けるのは、なかなかないと思います」。最高の手本も身近にいる。昨季のゴールデングラブ賞二遊間の菊池涼、田中広が堅実に処理する様を目の当たりにし、「安定した守備ですごいなと思った」と改めて実感した。

 「こんなに早く、この球場に立たせてもらって感謝しかない。満足することなくやっていきたいです」

 前向きな姿勢は変わらず、目標の開幕1軍に向けても「厳しいですけど、そこを狙ってブレることなく前進したいです」と言い切る。本拠地を“攻略”するためにも1軍を離れるわけにはいかない。(河合 洋介)

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2019年3月1日のニュース