阪神・鳥谷 レギュラー奪回にかける思い激白「打たないと試合に出られない」

[ 2019年3月1日 09:00 ]

鳥谷(右)と広澤克実氏(撮影・北條 貴史)
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 【本紙評論家 キーマン直撃 1】レギュラー奪回へ、打つしかない! 阪神・鳥谷敬内野手(37)が本紙評論家・広澤克実氏との対談で今季にかける思いを改めて明かした。新人だった04年以来15年ぶりの対談。春季キャンプを終えての現状、昨季の経験なども語った。(取材・構成 巻木周平、森田尚忠)

 広澤 実はトリと対談させてもらうのは入団した04年以来15年ぶり。よろしくお願いします。

 鳥谷 はい、こちらこそよろしくお願いいたします。

 広澤 今まで連続試合出場を続けてそういう体になっていたのが、昨年に記録が止まり、欠場することもあって、少し体にブランクもできた。キャンプを見ていると、そのブランクを今は解消できてきているのではないかと思う。

 鳥谷 そうですね。去年、なかなか試合に出られなかったというのがある。ショートで1年間出続けるというのは、どれだけ大変なことかというのは自分でも分かっています。試合に出る体力というのは試合に出ていかないとつくれませんが、キャンプでは根本的な体力、野球をする体力の見直しを考えるという意味でメニューを全部こなして、状態がどうかというのを確かめながら日々を過ごしていました。

 広澤 若い頃と今とでは100%になるまでの時間は少し変わってきたのではないかと思う。

 鳥谷 間違いなく遅くなってきていると思います。ピッチャーの球を見て自分の感覚と合うまでの時間も長くなりました。それが年齢というものなのか、昨年あまり試合に出られなかったからなのかは自分でも分かりませんが、距離感が合いづらい瞬間を感じることはあります。

 広澤 俺も現役時代、感じたんだよね。でも、ある程度の時間が過ぎると同じになるんだけれど、そういう意味では第1、2クールあたりは自分の体の出来具合とケンカしていたのかな。

 鳥谷 オフシーズンの間に野球をずっとやることはあまりできないので、体の状態を確かめながらやってきたことを野球の動きにつなげていく作業をしてました。

 広澤 24日の中日とのオープン戦も見せてもらったけれど、バッティングの方では第1打席で打ち取られたカーブを2打席目は長打にしていた。体が慣れてきたんだな、と。

 鳥谷 緩い球に対して1回止まって、反応できたので、普段の練習と合い始めてきているのかな、というのはあります。

 広澤 同じ失敗をしないという反応の良さもさることながら、もともと、急にカーブを投げられても反応できる選手だったから。いま、バッティングの課題は?

 鳥谷 同じ打席の中でもしっかりタメができてボールが見えている時と、なかなかタイミングが取れずに見逃している時があります。打ち方というよりは、最初に待つ形をしっかり想定してその中で対応していくことができるようにしていきたいですね。フォーム、打ち方はその時々で修正していく、という感じです。

 広澤 もう一回レギュラーになるためには、あとは打つだけだと思う。

 鳥谷 打たないと試合に出られないので。

 広澤 キャリアハイを狙う気持ちでいってほしい。

 鳥谷 はい、頑張ります。

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2019年3月1日のニュース