雄星、充実の帰国「いいスタート切れた」“ボラス基地”でトレ再開

[ 2018年11月20日 08:30 ]

帰国した菊池(右)(撮影・木村 揚輔、会津 智海)
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 西武からポスティングシステムを利用して、大リーグに挑戦する菊池雄星投手(27)が19日、滞在していた米国ロサンゼルスから、成田空港着の航空機で帰国した。現地では交渉に向けてスコット・ボラス代理人(66)と打ち合わせを行うと同時に、同氏が所有する超豪華施設でトレーニングを再開したもよう。来季のメジャーでのプレーに向けた土台づくりに着手した。

 約12時間の長旅にも、その表情には充実感が漂う。菊池は慎重に言葉を選びつつ取材に応じた。

 「(ボラス氏と)ミーティングもたくさん行ったけど、午前中はがっつりトレーニングをした。いいスタートを切れた感じです」

 10月21日に西武が終戦。その後は休養に充て、今回のロサンゼルスからトレーニングを再開した。「体もうずうずしていたし、早くトレーニングしたいというのはありました」。現地にはボラス氏が所有する超豪華な練習施設がある。

 専用グラウンドにブルペン、打撃ケージも複数完備。巨大なジムや室内練習場、ミーティングルームも備える。トレーナー、医療スタッフ、心理学者らも常駐。加えて総勢30人のデータ分析スタッフがおり、各選手に最良のアドバイスを送る。

 契約選手の希望に応じて年間のトレーニング計画を作成。アプリでデータ管理し、球団とも情報を共有する。今オフ移籍市場の目玉で総額3億ドル(約339億円)級の契約を狙う外野手ハーパー(ナショナルズからFA)や、21年まで総額2億1000万ドル(約237億3000万円)の7年契約を結んでいる右腕シャーザー(ナショナルズ)らを抱える大物代理人らしく、スーパースターの顧客に応えるための基地だ。

 今後について菊池は「球団行事に出ながら、タイミングを見て(ポスティング申請の)話をしていく」と話した。23日のファン感謝デーや29日の球団納会には参加予定。申請時期については「すぐにという形にはならない」とし、大リーグのFA市場が活発化する時期をにらみ、申請期限となる12月5日の間近に行う可能性が高い。

 大リーグの施設見学は行わなかった。「今は先を見ずに、来年しっかりパフォーマンスを出せるように準備をすることしか考えていない」。メジャー10球団近くの争奪戦が予想される中、左腕は泰然と準備を整えていく。

 ≪ロスとマイアミの2カ所≫ボラス氏が所有する施設「ボラス・スポーツ・トレーニング・インスティテュート」はロサンゼルスとフロリダ州マイアミの2カ所にある。ロスの施設は元顧客の松坂(中日)も利用した。ディレクターのスティーブ・オドガース氏は元十種競技の選手。89〜03年にはホワイトソックスでトレーニングコーチを務めていた。昨オフは大リーグの移籍市場が長期停滞し多くのFA選手が所属先未定のまま春季キャンプが開幕。大リーグ選手会はこれらの選手のためにフロリダ州ブラデントンでキャンプを開催したが、ボラス氏は顧客の選手を自身の施設で調整させた。公開されているPR動画を見ると、キャンプ施設も顔負けの豪華さであることが分かる。

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