阪神・矢野監督が明言 来季スタメンは完全白紙「ベテランにも刺激になる」

[ 2018年11月20日 09:00 ]

阪神・矢野監督(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・矢野燿大監督(49)が秋季キャンプ打ち上げから一夜明けの19日、現段階では来季スタメンが完全な白紙であることを明言した。「理想はやっぱり競争。今は決めない方がいいと思う」と主力の福留、糸井にも当確ランプをともさず、チーム全員による競争でレギュラーを決めていく方針を示した。

 矢野監督の脳裏にあるオーダー表は現段階で完全に白紙だ。そこには福留、糸井といった十分な実績を誇る主力の名も、まだ記されていない。矢野阪神はチーム全員による競争を勝ち抜いた選手がレギュラーの座をつかみ取るシステムだ。

 「まあ、ある意味、もちろん実績と結果は認めるし。尊重するから、(福留と糸井は)一番(スタメンに)近いところにはいる。でも理想はやっぱり競争の形が、俺はチームにとっても、ベテランにとっても刺激になる。今は決めない方がいいなと思う。嘉男、孝介にしてもね」

 当然、福留、糸井の実績と経験は尊重している。だから2人がレギュラー最右翼であることも間違いない。その一方で、現時点ではレギュラーの確約もしない。来季スタメンを決める最大の決め手は、選手個々のアピール。その競争の中に、福留、糸井も加わってもらう。チーム全体のモチベーションを上げるためにも、オフの現時点から決めるつもりはないというわけだ。

 そうなるとチーム内競争は当然、し烈さを増す。捕手は梅野、坂本、原口、長坂らがマスクを争い、一塁も新助っ人、原口、大山、陽川らが覇を競う。二遊間は糸原、鳥谷、上本、北條、熊谷らにドラフト3位・木浪も加わり、最激戦区となる見込み。三塁も大山、陽川らが火花を散らす展開となる。さらに外野も福留、糸井を筆頭に高山、中谷、俊介、島田、ドラフト1位・近本らが3ポジションを奪い合う。指揮官は「面白いやろな、その(二塁)争いは。三塁も陽川は来年のキャンプくらいに戻ってくる予定やから。捕手も、新人も入ってくる」と今から胸を躍らせた。

 競争は野手だけではない。「ランディがもちろん(開幕投手の)有力やけど、正直、分からないし」と話すように投手についても完全白紙だ。開幕投手、先発ローテーション、セットアッパー、抑え…。そのすべてが競争となる。「来年、本当に競争が楽しみやねん」。来春キャンプから幕を開ける大アピール合戦。チャンスは全員にある。矢野阪神はえりすぐりの精鋭9人で3月29日の開幕へ向かう。(惟任 貴信)

 ≪入れ替え過去最多は6人≫阪神の開幕スタメン野手が前年から最も多く入れ替わったのは6人で2度。98年は2年ぶりの最下位に沈み、オフに野村監督を招へい。99年は故障で出遅れた新庄の活躍もあって6月中旬に首位に立ったが、9月に球団ワーストに並ぶ12連敗を喫して最下位に終わった。12年は和田監督初年度で5位。オフに金本、城島が引退し、平野がオリックスにFA移籍する一方、メジャーから帰国した福留と西岡を補強した。結果は首位の巨人に12・5ゲーム差を付けられる2位だった。

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