阪神・矢野新監督のお願い 秋季練習初日はベテランも全員集合!

[ 2018年10月18日 05:30 ]

阪神の矢野新監督
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 阪神の矢野燿大新監督(49)が17日、甲子園で行われる23日の秋季練習初日に全員集合を希望していることを明かした。「集まってもらう予定で、お願いしている」。現在、宮崎県で開催されているフェニックス・リーグに参加している若手選手を除く全選手の集合を球団に要請。矢野阪神の船出には福留、能見、藤川、糸井、鳥谷ら主力も一同に集結する予定だ。新指揮官がナインに対し所信表明する。

 巻き返しへ向けて本格的に動き出す。それは、矢野イズムの浸透へ向けた大事な仕事と言っていい。すでに球団とはチーム運営に関して意見の交換を繰り返している。新体制の発足へ向けた会談の場で、矢野新監督は球団に対し一つの要望を出したことを明かした。

 「(秋季練習、キャンプに参加しない主力との面談などは)本当に(機会が)ないから、休み明けの時には集まってもらう予定で、お願いしている」

 新指揮官は新チームの指針を言葉として明確に示す。13日に今シーズンが終了し、主力組はつかの間の休日に突入。新体制での秋季練習は23日からスタートするが、その節目の日に全員集合を球団に要望したという。宮崎フェニックス・リーグに参加している若手選手、来季の2軍コーチ陣、故障者などの一部を除き、球団関係者、主力選手がそろって甲子園に集結する方向で調整している。

 「練習の時にみんなに集まってもらう、というのは要望としては、出しているけどね」

 一堂に会した場で所信表明としての訓示を述べると見られる。思えば、今季限りで辞任した金本前監督も、監督就任会見の翌日には主力選手らと個人面談を実施。その過去と同じく、現場トップの考えを伝えることがチーム作りの第一歩となる。福留、能見、藤川、糸井、鳥谷ら主力選手だけではない。新監督は若手選手らにもメッセージを送る意向を示している。

 「その時に会うことになるかもしれないし、連絡を取ってとかも、なくはない。先の予定がね。本当に今はバタバタで。きょう終わったら、明日どうするんだ、というスケジュールになっている」

 次期監督への就任を受諾した直後から多忙を極める日々を過ごしている。ドラフト戦略、補強、戦力整備など監督としての仕事は山積。それでも選手とのコミュニケーションを重要視する考えだ。果たして第一声は――。最下位からの逆襲を期す猛虎にとって、節目の一日。大きな期待を背負う矢野阪神が一丸での船出を目指す。(山本 浩之)

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2018年10月18日のニュース