広島・大瀬良 全開!巨人の勢い止めた 初回から150キロ超連発

[ 2018年10月18日 05:30 ]

セ・リーグCSファイナルS第1戦   広島6―1巨人 ( 2018年10月17日    マツダ )

<広・巨>ナインを出迎える大瀬良  (撮影・大塚 徹) 
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 大一番を任された大瀬良は自然と力がわき上がる力を感じていた。初回先頭の坂本勇への4球は最速152キロを筆頭に全て150キロ超え。中前打されても確信が芽生え、ブレーキは取り払った。

 「飛ばしている感覚はなかったけど、スピードが出ていた。気持ちの高ぶりがあったのかもしれない。勝手にスピードが出てくれるならこのまま行こう」

 2回の岡本には全5球の内角速球で空振り三振。「大胆にいくところはいこうと思った。序盤のうちに突っ込んで攻められた」。果敢な投球が効いたから6回1死一、二塁では甘めの初球スライダーでも岡本を打ち損じの捕飛に退けた。最少失点で投げ抜き、巨人の勢いも止めた。

 「シリーズの入り方はチームとしても固くなる部分があると思う。明日以降にもつなげていけるのであればよかった」

 CS先発は新人だった14年ファーストS第2戦以来2度目。昨季は先発陣の一翼を担って10勝を挙げながらファイナルSでは中継ぎ待機を命じられた。悔しさをぶつけ、感謝も込めた。昨オフに会食した新井からの指摘。テンポが悪くて守りにくい――。「変わろうと思った」と一つのきっかけをもらった。

 引退する大先輩と一日でも長く戦うためにも負けられない初戦。リズムとテンポを意識した6回92球で大役を果たし、緒方監督にも「落ち着いていた。去年とは姿が違う」と称賛された。最多勝と勝率第1位の初タイトルに輝いた新エースとして挑む日本一への道。最初の一歩を堂々と刻んだ。

(河合 洋介)

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