【中畑清氏視点】由伸監督 ファーストSの積極采配どこへ…明暗分けた初回の攻防

[ 2018年10月18日 08:52 ]

セ・リーグCSファイナルS第1戦   巨人1―6広島 ( 2018年10月17日    マツダ )

<広・巨>6回、岡本(左)は捕飛に倒れ、高橋監督の前を通る(撮影・大森 寛明)
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 序盤の攻防が明暗を分けたね。初回、巨人は先頭の坂本勇が中前打で出塁。続く田中俊に対し、ボールが2球続いたところでヒットエンドランを仕掛けるかと思った。

 だが、ベンチは待てのサイン。ファーストSの積極采配に比べて受け身になってるなと感じたら案の定だ。2―1からのヒットエンドランはファウルになり、揚げ句、二ゴロ併殺打で先制のチャンスをつぶした。

 広島はその裏、先頭の田中が四球で出塁。続く菊池は初球バントの構えでボールを見送り、この1―0で仕掛けた。菊池は中前にはじき返して一、三塁とし、丸の二ゴロで1点。積極策で先制の1点をもぎ取った。

 直後の2回。大瀬良は4番の岡本に対し5球全て内角真っすぐを投じ、空振り三振に仕留めた。徹底した投球で内角を意識させ、続く打席はスライダーで料理。この試合に備えて準備してきたエースの投球だった。

 広島は攻守にわたる攻めの野球で快勝。巨人がこの勢いを食い止めるには、岡本のバットが火を噴く以外にない。(スポニチ本紙評論家)

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2018年10月18日のニュース