【追球】巨人バッテリー 裏をかいたつもりだった4%のカーブ

[ 2018年10月18日 09:14 ]

セ・リーグCSファイナルS第1戦   巨人1―6広島 ( 2018年10月17日    マツダ )

<広・巨>4回無死一塁、メルセデスは鈴木に左越え2ランを打たれる(撮影・大森 寛明)
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 短期決戦ならではの化かし合い。巨人バッテリーは2巡目を迎え、カーブの封を解いた。3回1死一塁で菊池への初球、45球目で初めてカーブを投げた。4回先頭の丸には初球に空振りを奪うと、2球目も続けた。続く鈴木にも初球にカーブ投じたが、これを左翼席へ運ばれてしまった。

 「初球の入り方とか、もう少し慎重にいけば良かったかもしれません。ポンポン打たれてしまったので」と、小林が振り返る。メルセデスはレギュラーシーズンでは、カーブはあまり投げていない。今季全1345球中、カット気味に変化する直球が820球の61%で最多。カーブは54球でわずか4%にすぎなかった。シーズン25試合を戦い互いに手を知り尽くし、7勝17敗1分けと分は悪い。裏をかく変化は必要。ヤクルトとのファーストSでも、傾向を変えた好リードで突破に導いた小林は「手応えはあります」と変化そのものを否定はしない。

 打った鈴木は「(カーブは)頭になかった。反応で打ちました」と言った。方向性に誤りはなかった。ただこの日は鈴木のバットがそれを上回った。(後藤 茂樹)

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2018年10月18日のニュース