伏兵ソフトB川島 逆転2点打 ファーストS第3戦“いたずら”に続く活躍

[ 2018年10月18日 08:16 ]

パ・リーグCSファイナルS第1戦   ソフトバンク10―4西武 ( 2018年10月17日    メットライフD )

<西・ソ>4回2死満塁、左前2点打を放つソフトバンク・川島 (撮影・白鳥 佳樹) 
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 パのファイナルS初戦は、2位から勝ち上がったソフトバンクが、西武のエース・菊池雄星投手(27)を攻略した。1点ビハインドの4回2死満塁で川島慶三内野手(35)が逆転の左前2点適時打。16安打10得点と爆発した打線は、9月28日の対戦で初黒星を喫した左腕から5回で6点を奪った。西武に1勝のアドバンテージがあるが、これで1勝1敗の五分にした。

 35歳のムードメーカーが決めた。逆転を許した直後、1点を追う4回2死満塁。川島は2ボールからの3球目、菊池の145キロのカットボールを捉えた。左前に運ぶ逆転2点打。一塁上でベンチに向かって、ガッツポーズを見せた。

 「1戦目、西武のエース菊池雄星君をつぶして、僕らが勝ち上がるイメージをしていた。みんなで勝った1勝です」

 初回には三ゴロに打ち取られたカットボールを狙っていた。「僕が打つ気のときに来ると思った」。昨年のDeNAとの日本シリーズ第6戦でサヨナラ打を放ち、日本一を決めた。今季先発出場はわずか24試合だが、常に最善の準備を怠らない。だから、試合で高い集中力を発揮できる。

 メットライフドームでは今季3勝9敗。工藤監督は左腕の菊池対策に右打者6人を並べた。川島は実に7月29日の楽天戦以来の1番起用だったが、フル出場で3安打3打点の大暴れ。5回には金子侑の中前に抜けそうな痛烈なライナーをジャンピングキャッチと守備でもり立てた。起用的中に指揮官は「読みも良いし、どこでどう打つかイメージしている。投手からしたら嫌な打者。よく打ってくれた」と称えた。

 川島は日本ハムとのCSファーストS第3戦で代打出場ながら2安打。その試合では“いたずら”を敢行した。日本ハムの先発は杉浦で、夫人は「モーニング娘。」の元メンバーだった紺野あさ美さん。甲斐の打席で「モーニング娘。」の代表曲でもある「LOVEマシーン」「恋愛レボリューション21」を流した。ベンチの雰囲気は一気に和んだ。

 9月28日の前回対戦で初めて黒星を喫した左腕をKOし、16安打10得点で快勝し、西武のアドバンテージを消して1勝1敗。川島は「代打に長谷川、内川さん。厚みが増した。行けます!行きます!」と勢いよく言った。リーグ連覇は逃したが、連続日本一へ、確かな勢いをつかんだ。(後藤 実穂)

 ▼ソフトバンク・王貞治球団会長(初戦に勝利し)打線爆発だったね。菊池にはこの前、負けていたからね。これで明日(18日)から互角の勝負。

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