ハム痛恨逆転負け 守護神・浦野が初の救援失敗「実力不足」

[ 2018年8月23日 08:58 ]

パ・リーグ   日本ハム6―9ソフトバンク ( 2018年8月22日    東京D )

9回1死二塁、松田(右)に2ランを打たれる浦野 (撮影・ 久冨木 修)
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 痛恨の逆転負けだ。日本ハムは4連敗で、3位・ソフトバンクに0・5ゲーム差に迫られた。1点リードの9回に登板した新守護神・浦野博司投手(29)が2被弾で4失点と初めてセーブ機会に失敗。首位の西武とは7・5ゲーム差となり、23日にも自力優勝の可能性が消滅する危機に立たされた。

 まさかの光景に、東京ドームが悲鳴に包まれた。マウンド上では浦野が両膝に手をつき、ガックリとうなだれていた。

 「失敗は許されないと思っている。本当に僕の責任ですし、実力不足かなと思う」

 6―5の9回だった。これまで6度のセーブ機会で6セーブを挙げている右腕が登板した。序盤から劣勢に立たされながらも6回に清宮と渡辺のヤングアベックアーチで逆転に成功。7回に宮西がピンチを招きながらも無失点に封じ、8回はトンキンが1点を失いながらも耐えた。「勝利の方程式」の最後のバトンを託されたが、先頭の牧原に二塁内野安打を許すと、犠打で1死二塁とされ、グラシアルに投じたフォークが抜け、打球は左翼席へと消えた。

 勢いづいた強力打線を止められない。柳田に左翼線二塁打されると、松田宣には直球を左中間席へと運ばれ、1死しか取れずにマウンドを降りた。ただ、石川直の故障離脱により後半戦から抑えを任され、慣れない場所ながらも安定感を誇っていた新守護神。この日の結果だけで責めることはできない。

 今季ワーストタイの4連敗で4カード連続のカード負け越し。西武の背中は遠のき、ソフトバンクが0・5ゲーム差まで迫ってきた。栗山監督は「すみません。みんな一生懸命やってくれている。勝たせてやれなかったのはこっちの責任」と声を絞り出した。「頑張ります」と浦野。チーム一丸で、まずは1勝をつかみ取る。(町田 利衣)

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2018年8月23日のニュース