西武首位独走!今季最大7・5差 今井3勝目 強力打線に感謝

[ 2018年8月23日 05:30 ]

パ・リーグ   西武8―3ロッテ ( 2018年8月22日    ZOZOマリン )

西武先発・今井(撮影・沢田 明徳)
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 西武・今井達也投手(20)が22日、ロッテ戦に先発し6回5安打3失点で今季3勝目を手に入れた。過去2度の登板で打ち込まれた天敵相手だったが、傾斜が強い敵地のマウンドに対応するためにチェンジアップを駆使した。首位を快走するチームは2位・日本ハムに今季最大の7・5ゲーム差。16年夏の甲子園優勝投手には、暑い夏がよく似合う。

 目前で繰り広げられる猛打に、野球少年のように拍手を送った。1点を追う7回、6点のビッグイニングの逆転劇。すでに交代を告げられ肩肘をアイシングしていた今井に、先輩たちから3勝目がプレゼントされた。

 「ホームランも打たれましたし、まだ投げ勝てたわけじゃないので。次はしっかり投げ勝ちたいですね」

 プロ3度目のロッテ戦先発だった。過去2試合は井上に満塁弾を浴びるなど、計5回2/3で9失点で0勝1敗と、打ち込まれていた。この日も2点リードの3回に田村に3号ソロを浴びるなど2失点。4回1死二塁からは根元に勝ち越し右前打を浴びたが、気持ちは切れなかった。5回から2イニング連続で3者凡退。6回を104球で5安打3失点で降板となったが、その直後に獅子おどし打線の爆発で3試合ぶりの白星が転がり込んだ。

 将来のエース候補として期待される2年目右腕。チームが首位を快走する中で着実に経験を積んでいる。「(ZOZO)マリンはマウンドの傾斜がある。多少、腕が遅れてボールが高めにいってしまう。そのへんは工夫して投げていかないといけない」。得意のスライダーも抜け気味だったが、チェンジアップを駆使してゲームメーク。「ロッテにしたらあまり見たことない球。ファウルも取れるし、空振りも取れる」。プロ9試合目の先発で徐々に増える引き出しが、自身とチームの財産になっていく。

 16年の夏の甲子園優勝投手。21日、100回大会が幕を閉じたが、プロ野球の佳境はこれからだ。「5回、6回は変化球でストライクも取っていたし、ああいうピッチングをしていればね」と辻監督。力をつける若武者の成長も、10年ぶりの頂点への力になる。

 ≪25日にもM点灯≫西武が勝ち日本ハムが敗れたため2位とのゲーム差は今季最大の7・5に広がった。この結果、最短マジックの点灯日は25日。自力優勝の可能性を残す日本ハム、ソフトバンクの結果次第でM23か、M24が出る。

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