清宮、大谷以来の高卒新人2戦連発「完璧でした」ハム逆転負けも光

[ 2018年8月23日 08:42 ]

パ・リーグ   日本ハム6―9ソフトバンク ( 2018年8月22日    東京D )

6回1死一、二塁 清宮は右越え3ランを放つ(撮影・三島 英忠)
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 長距離砲らしい、美しい放物線を描いた。ダイヤモンドを回る日本ハム・清宮に降り注ぐ大歓声。バックネット裏のメジャースカウト陣の度肝も抜いた。

 「完璧でした。こういう時期に呼ばれているので何とかしないといけないと思ってます」

 2点を追う6回1死一、二塁で4回にも中前打を放ったバンデンハークの147キロ直球を強振。一時逆転となる3号3ランは右翼席中段に消えた。前日に続く高卒新人の2試合連発は13年大谷翔平(エンゼルス)以来の快挙だ。

 今オフにもメジャー移籍の可能性がある西武・菊池を筆頭に日本人選手のデータ収集のため、数日前から米スカウト陣が続々と来日。東京ドームにはヤンキース、フィリーズなど計9球団、15人が集結した。現役時代に楽天でも活躍したヤンキースのダックワース氏は「初めて彼を見たがナイスホームランだった」と称賛。リトルリーグ世界大会で優勝した際に米メディアから「和製ベーブ・ルース」と報じられた19歳が、「本家」が現役時代に所属していたヤ軍スカウトに鮮烈な印象を残した。

 夏の甲子園は、大阪桐蔭が史上初となる2度目の春夏連覇を決めた。昨年高校日本代表で同僚だった大阪桐蔭の藤原の活躍を見て「最上級生になって人としてもプレーヤーとしても成長していた」と喜ぶ。高校通算111発を放った怪物が、原点の高校野球からパワーをもらった。

 抑えの浦野の乱調で逆転負け。23日にも自力優勝の可能性が消えるが「勝つことが大事。そこだけに集中してまたやりたい」と清宮。無心のフルスイングを続ける。(山田 忠範)

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2018年8月23日のニュース