マー君より凄い金足農・輝星の直球 ホップ量多く真上に伸びるイメージ

[ 2018年8月23日 10:30 ]

金足農・吉田(撮影・近藤 大暉)
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 トラックマンデータを用いた野球データ解析事業を手がけるネクストベース社が、金足農・吉田の直球がプロよりも上の「ホップ量」という解析結果を発表した。同社の主要研究員で、秋田県の「高校野球強化プロジェクト」のアドバイザーも務める国学院大の神事努准教授は、球質測定など科学的な面で支援を行ってきた。その中で昨年11月に測定した吉田の直球を解析した際、昨年メジャーリーグで活躍した日本投手を上回る数値を叩き出している。

 「ボール変化量」は、重力の影響のみを受けてボールが到達した地点を原点としたとき、揚力の影響を受けてボールがどれくらい変化したのかを数値化したもの。

 同社が運営するサイト「BASEBALL GEEKS」によると、吉田の直球は「非常にシュート成分が少なくホップ成分が大きく“真上に伸びる”直球」だという。高校生の縦変化の平均より21センチも球が上に到達するため、打者は見慣れている直球よりもボールが2、3個分伸びるように感じるという。打者が低いと判断したボールがストライクゾーンに来るため、見逃し三振が増える傾向にある。

 某球団のスカウトは「(楽天)則本のような直球」と絶賛する。強じんな下半身を使った理想的なフォームが超高校級の剛球を生む。甲子園で対戦した打者が「分かっていても打てない」と証言していた直球の正体はこの「ホップ量」の多さだった。

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2018年8月23日のニュース