能見&球児 3連投解禁へ 8月4週連続6連戦見据え

[ 2018年7月15日 05:30 ]

キャッチボールで調整する能見(撮影・井垣 忠夫)
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 阪神が広島を追いかける後半戦へ向けて能見篤史投手(39)と藤川球児投手(37)の3連投以上を解禁する方針を固めた。香田投手コーチが14日に「勝負どころではいってもらう」と明かした。2人とも前半戦では2連投が最高。4週連続6連戦を控える8月戦線も見据え、制限解除を決めた。

 岩崎の1軍練習合流で救援陣は8人へ増員。藤浪ら一部先発陣が登録を外れている現状を踏まえて香田コーチは「枠も空いているからね。回をまたいで投げてくれる人がいると助かる」と16日のリーグ戦再開にはブルペン8人態勢で臨むことを示唆した。

 ただ、今回の増員は先発要員が再登録されるまでの期間限定の見通し。前半戦で3連投以上がなかった39歳の能見、38歳の藤川に対する負担軽減について「理想はそうかもしれないけど、そうも言っていられない。勝負どころではいってもらう。彼らもそのための準備をしてくれている」と言い切った。

 藤川は開幕から26試合で防御率1・61。5月から6月にかけて12試合連続無失点を記録するなど金本監督からも「全盛期に近い」と絶賛された。開幕当初は先発で振るわなかった能見も中継ぎで復帰した6月以降は12試合で防御率0・71の安定感。豊富な経験にも裏打ちされた投球が頼もしい。2人がブルペンで大きな存在感を示していても無理をさせず大事に起用してきたのは夏に勝負をかけるためだ。首位・広島とは7ゲーム差。ブレーキはもう必要ない。

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2018年7月15日のニュース