青木 7年ぶり打 宮崎出身「感謝の気持ちでプレー」

[ 2018年7月15日 05:30 ]

マイナビオールスターゲーム2018第2戦   全セ1―5全パ ( 2018年7月14日    熊本・リブワーク藤崎台 )

<全セ・全パ>初回1死、青木は岸から右中間に二塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 7年ぶりの快音を響かせた。気温36度、灼熱(しゃくねつ)の熊本。「2番・中堅」で2試合連続先発した全セの青木(ヤクルト)が、地元九州のファンをバットで沸かせた。

 「(打てて)良かったですね。歓声も味わいながら、感謝の気持ちでプレーしました」

 初回1死。カウント1ボール1ストライクから岸の直球を右中間に運んだ。一塁ベース前で足を取られ、「アップ不足ですね」と笑ったが、持ち直して二塁へ到達。京セラドームでの第1戦は3打数無安打だっただけに、メジャー移籍前年の11年7月22日の第1戦(ナゴヤドーム)以来となる球宴での安打に笑みがこぼれた。

 宮崎県出身。日向高時代に遠征で訪れたことはあったが、プロに入ってから熊本で試合を行うのは初めて。16年の熊本地震の時は米国でプレーしており、熊本からのファンレターで被害の大きさを知った。「地元に近いし、いい活力になってくれたら」と語っていた特別な舞台。3回で交代し、試合後は「子供たちも“サインください”とか名前を呼んでくれて、元気な声をしていてホッとしました」と白い歯を見せた。

 友人に加え、野球少年たちの熱視線を浴びる中、元メジャーリーガーの貫禄を見せつけた。「復興の意味も込めての開催。良かったんじゃないかと思う」。表情には充実感がにじんだ。 (細川 真里)

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2018年7月15日のニュース