阪神ナバーロ ヤングマン撃ち 巨人と「長い歴史があるのは分かっている」

[ 2018年7月15日 05:30 ]

笑顔で打撃練習を行うナバーロ(撮影・井垣 忠夫)
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 阪神は14日、甲子園球場で全体練習を行った。新加入したエフレン・ナバーロ内野手(32)は、後半戦開幕となる16日からの巨人戦での奮起を誓った。初体験となる伝統の一戦に、早くも闘志。初戦の先発が濃厚なヤングマンに対しても攻略に意欲を見せた。

 未体験でも、その重みは知っている。甲子園の全体練習に参加したナバーロは、16日に迎える自身初の伝統の一戦へ向けて、引き締まった表情で闘志を口にした。

 「タイガースと巨人とのライバル関係に長い歴史があるのは分かっている。後半戦最初の試合になるので、頑張りたい」

 ここまで6試合に出場して、打率は・250。球宴休みを利用して相手チームの情報分析にいそしむなど、日本野球への適応を進めている。もちろん、阪神にとっての巨人戦は特別な戦いであることも認識済み。敵対心むき出しの虎党が作る異様な雰囲気もまた、闘志をかき立てる材料となるはずだ。

 ロサリオの後半戦2軍スタートが決まった今、ナバーロがキーマンの1人であることは間違いない。9、10日にあったウエスタン中日戦では2試合で1本塁打を含む5打数5安打、全7打席出塁と昇り調子。宿敵との一戦で打棒を爆発させて、チームを勢いづける可能性は十分にある。

 そのために、打ち砕きたい相手がヤングマンだ。16日の1戦目に先発予定の助っ人はシーズン途中から1軍昇格すると、ここまで2戦2勝、防御率1・29と好成績を残している。「思い出せないね…」と過去の対戦の記憶は微妙でも、当然、攻略するつもりでいる。

 「スコアラーからの情報はすごく大事。対戦していない投手も多いので、これからも継続していく。自分の長所を把握しながら、どういうアプローチをするのか考えていく」

 1メートル98の長身右腕はクロスステップから投げ込むため、右打者の苦戦が想定される。左打者のナバーロにかかる期待は大きい。

 この日の取材後、「今度は質問させてくれ」と、報道陣の録音機を手に取って「フロム?」と逆取材し、笑いを誘う場面があった。首位・広島の背中を追う後半戦。真面目さとお茶目さを兼ね備えるナバーロに期待だ。(巻木 周平)

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