【西兵庫】悲願の夏初出場へ 明石商 加田が6安打完封で好発進

[ 2018年7月15日 06:13 ]

第100回全国高校野球選手権西兵庫大会 2回戦   明石商5―0西脇 ( 2018年7月14日    明石トーカロ )

 明石商が悲願の夏初出場へ好発進した。背番号3の主戦左腕・加田悠真投手(3年)が10三振を奪い、6安打で完封。昨秋から続くチームの兵庫県内での連勝を17に伸ばした。

 「立ち上がりは足が震えました。初戦の先発を任せてもらって感謝しています」

 昨夏も兵庫大会の全7試合に先発した“エース”が大きく変わった。今春の近畿大会で王者・大阪桐蔭に敗れてから、投球フォームをスリークオーター変更。最速134キロは変わらないが「球の切れが出るようになった。直球でファウルが取れるようになった」と手応えを実感している。回転の増した直球とチェンジアップの組み合わせが効果的で、6回までに10三振を奪った。

 背番号も今春の近畿大会から3番に変わった。狭間善徳監督は「冬に風邪で1週間も休んだので1番は渡せません。3番でも惜しいくらい」と辛口だが、経験を買って今年も夏のマウンドへ送った。明石商と同じ西兵庫大会では伝統校の東洋大姫路が初戦敗退するなど、各地で波乱が相次ぐだけに「野球は怖い。初戦で完封ですからね。気持ちよく投げられたと思いますよ」と及第点を与えた。

 チームは夏の兵庫大会で3年連続の準優勝に終わっており、加田も初の夏切符に懸ける思いは強い。

 「(背番号3は)自分の置かれた立場だと思うので。抑えることに専念したい。マウンドに立ったヤツがエースだと思っています」

 背番号1は譲っても、激戦区の兵庫で1番になることだけは譲れない。

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2018年7月15日のニュース