“都立のドクターK”都東大和南・吉岡にプロも注目 4戦で圧巻63K

[ 2018年6月17日 05:30 ]

夏の大会に向けて気合を入れる都東大和南の吉岡
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 第100回記念全国高校野球選手権(8月5日から17日間、甲子園)の東西東京大会の組み合わせ抽選会が16日、行われた。都東大和南(西東京)のプロ注目の最速141キロ左腕・吉岡桃汰投手(3年)は「都立のドクターK」として注目される。東西愛知大会、新潟大会、島根大会の組み合わせも決まった。

 1年秋に投手を始めた吉岡が今春、快投を見せた。都大会1次予選の都淵江との1回戦で22奪三振を記録し、計4試合34回2/3で63三振を奪った。「ここまで三振が取れると思っていなかったので自信になった」と笑う。

 中学時代は無名の存在で「高校ではバドミントン部に入ろうかな」と迷ったという。高田敏之監督が「肘から先が柔らかく使える」と吉岡を一塁手から投手に転向させると才能が開花。高校入学から体重は14キロ増の79キロ、球速は120キロから21キロもアップした。「(楽天の)松井投手を見て腕を振るようにしたら直球とスライダーの腕の振りが同じになって切れも良くなった」。伸びのある直球と縦スラを駆使する投球は松井と重なり、プロからも注目される存在にまで成長した。

 日大三をはじめ強豪ひしめく西東京大会。春は都2回戦で敗退したが、左腕は「万全な状態で夏を迎えて、まずは4強を目指したい」と闘志を燃やす。初の甲子園を目指す都東大和南が台風の目になる。 (渡辺 剛太)

 ◆吉岡 桃汰(よしおか・とうた)2000年(平12)11月25日生まれ、東京都羽村市出身の17歳。小学4年で野球を始め、羽村三中では軟式野球部でプレー。東大和南では1年秋からベンチ入り。野球以外の特技は水泳。スクワットのMAXは140キロ。1メートル80、79キロ。左投げ右打ち。

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2018年6月17日のニュース