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“ビビ”東北福祉大・大塚監督が日本一になるまで…「なめてる選手はベンチに入れない」

第67回全日本大学野球選手権大会最終日 決勝   東北福祉大6―2国際武道大 ( 2018年6月17日    神宮 )

<東北福祉大・国際武道大>大塚監督を胴上げする東北福祉大ナイン(撮影・郡司 修)
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 東北福祉大が14年ぶり3度目の日本一の座を掴み、大塚光二監督をナインが神宮球場の空に向かって胴上げした。

 記者は昨年の同大会で四国学院に0―1で完封負けを喫し、試合後「1度チームをぶっ壊し出直します」と顔を真っ赤にして話す大塚監督の顔を思い出す。現役時代は東北では常勝チーム、全国大会でも準優勝するなど全日本の常連、しかも毎回上位に進出する強豪だった。しかしサインをほとんど出す展開にもならず、覇気も感じられない選手たちに「野球をなめてる選手はベンチに入れない」と厳しい方針を打ち出した。

 彼とは記者が西武担当時代の90年、入団してきた。俊足好守の外野手。当時の西武は同年から再び3年連続で日本一になる最強チーム。外野には秋山、平野、吉竹、笘篠、安部らがおりレギュラーとはいかなかったが、自分の立場を知り守備、代走などで活躍。しかも明るい性格でチームのムードメーカーとしても戦力になった。

 92年の日本シリーズヤクルト戦で秋山の単打で一塁から古田のタッチをかいくぐり生還した走塁は“神走塁”と言われた。若くてハツラツのイメージが強いから年齢が50歳になったと聞いて驚いた。

 監督に就任して3年目。一昨年の神宮大会で立命館・桜井(現巨人)に18奪三振を喫し、昨年の全日本でも初戦敗退。それでも試合後は連盟事務所に「お世話になりました」と頭を下げて帰る律儀な男。今大会も毎回バッグを背負ったまま関係者に「ありがとうございました」と声をかけて球場を後にしていた。

 1回戦を見た限り日本一にはちょっと苦しいかと思った。2回戦の相手、東海大北海道が不祥事で辞退し日程的に楽になった面はあったが、準々決勝を延長でサヨナラ勝ちすると、慶大戦では3本の本塁打、決勝でも深江の2ランなど11安打で国際武道大を振り切った。1戦ごとに逞しくなった東北福祉大。大塚監督の思いが選手に伝わり、監督自身も選手の活躍には目を見張ったのではないか。

 活躍した選手と取材する記者の間をわざと通り抜ける茶目っ気は昔のまま。就任して苦労した2年間。そして花開いた3年目。西武時代「ビビビのねずみ男」に似ていたからニックネームは「ビビ」と呼ばれ慕われた。大学野球の頂点に立った今、敬意を込めて言う「おめでとう ビビ」と。 (落合 紳哉)

[ 2018年6月17日 19:42 ]

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