安定感抜群！阪神・岩貞　勝利呼ぶ快投　１失点に「反省しないと」

交流戦   阪神２―１楽天 （ 2018年6月16日    楽天生命パーク ）

＜楽・神＞８回途中１失点と好投した岩貞（撮影・篠原岳夫）
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　覚悟の上の投手戦。それだけに先に点をやったことが悔しい。７回１／３を６安打１失点。快投と言っていいパフォーマンスを見せた阪神・岩貞だが、試合後は反省の弁が口を突いて出た。

　「先制点を挙げてしまったので、それは反省しないといけない。イニングの途中で代わったのも、投げきらないといけなかった」

　相手エース則本との投げ合い。最近３試合も巨人・菅野、西武・菊池、ロッテ・涌井と各球団の主戦との対戦が続いていた。決して打線の調子が良くない中で、先制点の重みは十分に分かっていた。

　「最近、そういう相手ばかりだったんで、余計に１点目を与えてしまったのは反省しないといけないです」

　悔やんだのは０―０で迎えた８回だった。打率１割台の先頭・嶋に左翼線二塁打を許し１死後、藤田に右前打され一、三塁とピンチ拡大したところで交代を告げられた。代わった桑原が今江に右翼線に先制二塁打を許したのをベンチから見つめ、唇を噛んだ。

　ただ、９回の逆転劇で黒星は消えた。規定投球回数未満ながら防御率１・３８と抜群の安定感。ここまで３勝２敗と勝ち数が伸びないものの、エース級と遜色ない投球を続けていけば、白星は自然と付いてくるはず。何より、この日の勝利の最大の要因は岩貞の力投だった。（山添　晴治）