阪神・小野、熱投7回2失点!大台連発 自己最速154キロ記録

[ 2018年5月27日 08:27 ]

セ・リーグ   阪神5―4巨人 ( 2018年5月26日    甲子園 )

7回2失点の好投を見せた小野(撮影・北條 貴史)
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 自身の4勝目が消えても、ベンチで声を張り上げ続けた。先発した阪神・小野は尻上がりに調子を上げ7回8安打2失点。自己最速を更新した154キロの剛球を軸に110キロ台のカーブも効果的に使って、重量打線を抑え込んだ。

 「初回に失点してしまったけど、最少失点で行けたことが良かった。すぐに追いついて逆転してくれた野手の方々に感謝。点を取ってもらったんで、後は何とかゼロで抑えていけばと思っていた」

 初回先頭の坂本勇に右中間二塁打され、2死一、三塁から亀井に右前先制打を許した。2回には大城に右越えソロを浴びたが、直後の攻撃で味方が同点に追いついてくれたことが大きかった。3回から7回までは散発の3安打。4―2の8回2死一塁から桑原が長野に同点2ランを浴び自身の白星こそ消えたが、チームの勝利に「それでいいです」と笑顔を見せた。

 自慢のストレートは初回からうなっていた。ファウルになった岡本の7球目に自己ベストの154キロを計測。直球の大半が150キロ超だった。ドリスのような守護神ならともかく、先発で初回からこれだけの剛速球を連発する投手は球界でも希少。「ここ最近では一番指にかかったボールが多かった」。まだ細身のプロ2年目で、伸びしろも十分だ。

 「最初はストレート一本を狙われていたんですけど、途中からカーブを有効に使ってね。ただ、良いボールを投げるだけでなく、ピッチングができていた。試合を壊さずに、よく耐えてくれたのが大きかった」と金本監督も評価。“勝ち”ある熱投で期待の若虎が4連勝での3位浮上に大きく貢献した。(山添 晴治)

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2018年5月27日のニュース