大阪桐蔭・藤原に阪神スカウト「トリプルスリー狙える」復帰即5安打6出塁

[ 2018年5月27日 06:00 ]

高校野球春季近畿大会1回戦   大阪桐蔭7―6明石商(延長10回) ( 2018年5月26日    明石トーカロ )

復帰戦で5安打を放った大阪桐蔭の藤原
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 高校野球春季近畿大会が開幕し、1回戦2試合が行われた。今春の選抜大会で史上3校目の連覇を成し遂げた大阪桐蔭(大阪)は明石商(兵庫1位)と対戦。6点差を追いつかれたが、延長10回に突き放し、4強一番乗りを決めた。今秋ドラフト1位候補の藤原恭大外野手(3年)は選抜大会以来の公式戦で5安打の固め打ち。智弁学園(奈良)は市尼崎(兵庫3位)に7回コールド勝ちした。

 右膝の治療に専念していた藤原が今春の選抜大会以来となる戦列復帰で強烈な輝きを放った。1回戦の明石商戦に「1番・中堅」で先発。12球団のスカウトが見守る中、2打点5安打の固め打ちに「膝は100%の状態です」と笑った。

 初回の初球に右前へ運ぶと、二塁へへッドスライディング。間一髪でタッチアウトになったが、気迫を前面に押し出した。1死一、三塁で迎えた2回の第2打席は変化球を仕留め、右前へ適時打。直後に二盗を決め、4回1死一、二塁では再び右前へ適時打を放った。8回には左中間を破る二塁打。5安打1四球と暴れ回った。

 右膝に不安を残した選抜は4番で起用されたが、この日は本来の1番に戻った。「1番の方が得点に絡むので自分に合っている」とうなずいた。「たいしたもん。常にヒットゾーンへ飛ばせる。西武の秋山のようなタイプ。(将来)トリプルスリーを目指せる」と阪神の畑山俊二チーフアマスカウト。最強の1番打者が凄みを増して帰ってきた。(吉仲 博幸)

 ≪根尾は6回途中3失点、打撃は4三振…≫今秋ドラフト1位候補の根尾は20日の大阪決勝・関大北陽戦に続いて「4番・投手」で先発した。6点リードの6回は野手の失策と2四球が絡み、2安打を浴びて5回2/3を3失点。柿木にマウンドを譲り、遊撃の守備に就ついた。直球の最速は147キロを計測したが、打撃では4三振と精彩を欠いた。春の選抜以来となった柿木も8回に4連打を浴びるなど4回1/3を3失点。ただ、最後までマウンドを守った背番号10は「絶対負けられなかった」と汗をぬぐった。

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2018年5月27日のニュース